『マインクラフト』を中心にプレイしていた人気YouTuberのTechnoblade氏が、23歳の若さで亡くなったことが7月1日に明らかになった。これを受けて、同作開発元のMojangが哀悼の意を表している。
Technoblade氏は、1310万人ものチャンネル登録者をもつ人気YouTuberだ。HypixelサーバーのSkyBlockやDream SMPサーバーなどでのゲームプレイをYouTubeに投稿し、またMinecraft Mondayなどのイベントにも参加。王冠をかぶったブタの頭をしたスキンのプレイヤーキャラクターがトレードマークとして知られる。
同氏は昨年8月に投稿した映像のなかで、がんの一種である骨肉腫を患っていることを公表。その後手術を受け、成功したと伝えられていたが、『マインクラフト』の配信頻度は減り、今年4月3日を最後に途絶えていた。そして7月1日になって以下の映像が投稿。Technoblade氏の父親が出演し、ファンへのメッセージを代読した。そのなかでTechnoblade氏は、「やあ、みんな。この映像を見ているということは、僕は死んだということだ」と記しており、同氏がこの世を去ったことが明らかになった。
Technoblade氏の死去が報告された翌日、『マインクラフト』の公式Twitterアカウントは、本稿冒頭に掲載したツイートを投稿。Technoblade氏は『マインクラフト』コミュニティにとってとても大きな存在であり、数多くの喜びをもたらしてくれたと振り返り、彼の死に触れ、開発元Mojangのスタッフ全員が寂しく思っているとコメントした。文末には、ブタや王冠の絵文字も添えられている。
そして7月3日になると、PC版『マインクラフト』のランチャーでの、ある変化がプレイヤーから報告されるように。同ランチャー内に表示される『マインクラフト』のキーアートの背景には、モブのブタが存在。その頭に、王冠が追加されたのだ。Technoblade氏を偲び、Mojangがそっと王冠を被せたのだろう。
一部では、『マインクラフト』のゲーム内に王冠をかぶったブタを登場させ、「Technoblade」と名付けてはどうかとMojangに働きかける動きもあったようだ。これに対して同スタジオのコミュニティマネジャーのMeesh氏は、どういったかたちでTechnoblade氏への敬意を表すことがベストなのか、スタジオ内で議論しているところだとコメント。その答えが、上述したランチャー内のキーアートへの王冠の追加だったようだ。この粋な計らいには、ファンから多くの賛辞が寄せられている。