つんく♂、任天堂の『リズム天国』新作を熱望。もはやファン代表、生みの親の愛が止まらない

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アーティストで音楽プロデューサーのつんく♂氏は6月17日、『リズム天国』の新作をNintendo Switch向けにリリースしてほしいというユーザーのツイートを引用RT。「ほんまそれ!」と反応した。つんく♂氏は『リズム天国』愛を定期的に表現しており、改めてその要望の熱がうかがえる。


『リズム天国』シリーズは、任天堂が手がけるリズムゲームだ。つんく♂氏が任天堂に企画を持ち込んだことで開発がスタート(社長が訊く)。『メイド イン ワリオ』シリーズの開発チームと協力し、2006年にゲームボーイアドバンス向けに初代作品が発売。その後『リズム天国ゴールド』『みんなのリズム天国』『リズム天国 ザ・ベスト+』といったタイトルがシリーズされてきた。しかし2015年の『リズム天国 ザ・ベスト+』がリリースされて以来、音沙汰なし。生みの親ともいえるつんく♂氏は、自身のTwitterアカウントで新作への想いを吐露し続けてきた。

2019年につんく♂氏は、メディア記事にふれつつ、『リズム天国』新作開発に意欲があることを表明。2020年4月には新作にほしい機能へのフィードバックを募ったほか、同年7月にも新作を出したいとコメント。昨年8月には、初代の発売を懐かしみながら、令和版を作りたいとコメント。ともかく、やたらと新作を作りたいことをアピールしているわけだ。今回のコメントもその一環だろう。つんく♂氏は『リズム天国』シリーズにて、企画とプロデュースのほか楽曲提供も担当し続けている。いかに同シリーズへの愛と熱があるのかが、そのアピールからうかがいしれるだろう。


なぜ『リズム天国』新作のリリースが止まっているかは不明。『リズム天国 ザ・ベスト+』は日本だけで70万本を売り上げており、当時としては決して悪い数字ではない。シリーズとしてのフォームはできており、つんく♂氏も意欲的とあらば新作始動に問題はないように見える。一方で、シリーズの立役者であるつんく♂氏がこうしてアピールしているということは、逆説的にシリーズが現時点で動いていないことも裏付ける。新作を作っていればこうした発信はできないだろう。なお、同シリーズを作った初期スタッフは現在、それぞれ別の作品で活躍を見せている。

まずは、『リズム天国』『リズム天国ゴールド』でチーフディレクターを担当した大澤和義氏はしばらくスタッフロールなどで活躍を確認できない。大澤氏は企画にディレクションにプログラムなど、多岐にわたる点で作品に関わり、シリーズの誕生を担ったクリエイターだ。『リズム天国』『リズム天国ゴールド』はこの大澤氏を中心にゲームが開発されていたことが明かされている(社長が訊く)。同氏はスタッフロールを見る限り、『Wiiリモコンプラス バラエティ』を最後に任天堂のゲームの開発には参加していないように見える。

『脳を鍛える大人のNintendo Switchトレーニング』では、大澤氏の名前がスペシャルサンクス欄に記載されているという(Nintendo Wiki


『みんなのリズム天国』にも携わり、大澤氏にかわって『リズム天国 ザ・ベスト+』をディレクターとして牽引したのは、サウンドディレクターの米政美氏。ただし米氏は『リズム天国 ザ・ベスト+』後は『脳を鍛える大人のNintendo Switchトレーニング』や『やわらかあたま塾 いっしょにあたまのストレッチ』に参加するなど、『メイドインワリオ』系統とは違うチームで活躍しているように見える。

大澤氏がインタビューにて「いてくれないと困る」と重要性をアピールしていたデザイナーの竹内高氏は『おすそわける メイド イン ワリオ』などに携わり健在。しかしながら『リズム天国ゴールド』のインタビューに登場し、少人数チームの主要メンバーとされていた人々は、関今日平氏や正岡隆史氏含め、任天堂内でそれぞれに別々の活躍の場を見つけているようである。


もちろん、ゲームは個人で作られているわけではない。若いスタッフや別の開発チームや下請けが作ることも可能だろう。しかしながら、シリーズの根幹づくりに携わった大澤氏の不在や、初期メンバーがそれぞれ別の場所で活躍していることを見ると、やはり新作に動きがなさそうに見える。

『リズム天国』は、しばらく新作が出ていないにもかかわらず、近年になっても根強い人気を誇る。ゲーム実況などでも人気のほか、音Madが作られたり、ショート動画の題材に使用されたりと若い世代にも一部認知されている。『リズム天国』には今の時代で、Nintendo Switchというハードにて、さらなる人気を獲得できるポテンシャルがありそうだ。新作が出ないことを惜しむ声が寄せられているが、相応の理由があるのかもしれない。つんく♂氏が愛し、またファンも愛する『リズム天国』が復活する日は、やってくるのだろう。



※ The English version of this article is available here

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