爆弾処理シム『Shockwave – Land of The Blind』発表。戦地での現場への潜入から、爆弾の捜索、処理までを体験


デベロッパーのBnayat Gamesは6月16日、爆弾処理シミュレーションゲーム『Shockwave – Land of The Blind』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2023年第1四半期に配信予定。

『Shockwave – Land of The Blind』は、爆弾処理任務を体験できる、一人称視点のシミュレーションゲームだ。現代のシリア・アレッポを舞台に、元工兵のJerome Kowalskyの活躍を描く。Kowalskyは爆弾処理のエキスパートとして、シリアでの平和維持活動に参加している。

本作の特徴は、爆弾処理作業だけでなく、そこに至るまでの過程もゲームプレイに取り入れていることにある。ステージは重層的な構造となっており、攻略ルートは複数存在。ミニマップや目的地を示す表示などは無く、自ら必要な情報を集めながら、処理すべき爆弾を探さなければならない。

また、Kowalskyはその担う任務から、敵対する武装勢力から狙われやすい立場にある。一般市民とのトラブルにも気をつける必要があり、見立たず、敵に見つからないように行動するのだ。本作のこうしたステルスゲームのようなパートは、『Deus Ex』や『Thief』といった作品から影響を受けているとのこと。


本作には、シンプルなのものから、自動生成による複雑な構造をもつもの、あるいはタイマー付きのものまで、さまざまな種類の即席爆弾が登場。地雷も収録される。プレイヤーはレーダーや赤外線カメラ、金属探知機などのツールを駆使して、そうした爆弾を見つけ出す。そして防爆スーツに身を包み、適切に処理するのだ。

処理作業においては、爆弾の構造を綿密に調べたうえで、配線をカットしたり信管を抜き取ったりすることになるようだ。直接触れることは危険だと判断した場合には、爆発物処理ロボットやフック&ラインを活用する。ただし、インベントリの容量や持ち運べる重量には制限があるため、現場に持ち込むツールや装備は賢く選択しなければならない。

本作では、爆弾が爆発した際には、熱や化学薬品あるいは電磁パルスを伴う衝撃波を表現し、周囲のオブジェクトや建物への影響をシミュレートするという。その場で爆破処理しても問題ないロケーションならば、水と爆弾をセットにした装置で怪しい対象を吹き飛ばす手もあるが、細心の注意が求められそうだ。


爆弾処理をテーマにしたゲームというと、爆弾にだけ向き合うパズルゲーム的な作品が多いなか、本作は爆弾処理をおこなう人物にも焦点を当てていることが特徴的である。本作の開発においては、ポーランド特別軍のGROMと呼ばれる対テロ特殊部隊に所属していた経歴をもつ、即席爆弾のスペシャリストだという人物と協力しているとのこと。

『Shockwave – Land of The Blind』は、PC(Steam)向けに2023年第1四半期に配信予定だ。