荷ほどきゲーム『Unpacking』には「誰も見つけていない」次回作の予告が隠されている。大量の荷物の中から見つけ出せるか

デベロッパーのWitch Beamは、『Unpacking アンパッキング』に次回作のヒントが隠されていることを明かした。『Unpacking アンパッキング』は2021年に発売されたパズルゲームだ。

デベロッパーのWitch Beamは、パズルゲーム『Unpacking アンパッキング』に次回作のヒントが隠されていることを明かした。スタジオの公式ブログにて発表されており、海外メディアGamesRadar+が報じている。 

『Unpacking アンパッキング』は2021年に発売されたパズルゲームだ。各ステージで登場するのは、とある家や部屋。それぞれの部屋は住民が引っ越してきたばかりで、荷物がぎっしり詰まった箱がいっぱいに置かれている。プレイヤーはこれらの箱を開封し、物を一つ一つ取り出し。机の上や棚のなかなど、それぞれを適切な場所に収納していくのだ。ひたすら物を置いていくだけのシンプルなルールながら、登場する物の豊富さやこだわり抜かれたサウンド、また荷物を通して見えてくる持ち主の人生の物語の奥深さから、高い評価を獲得。Steamストアページでは1万1000件以上の評価を獲得し、ステータス「非常に好評」を維持している。 
 

*Nintendo Switch版トレイラー

 
Witch Beamによれば、『Unpacking アンパッキング』にはスタジオの次回作のヒントが隠されているという。次回ゲームのキービジュアルをピクセルアート化したものが、ゲーム内のどこかに隠されているそうだ。そしてスタジオによれば、そのイースターエッグを発見したユーザーはまだ誰もいないのだという。 

たしかに、『Unpacking アンパッキング』に登場する物品の数は膨大だ。その一個一個を調べてまだ見ぬゲームのキーアートを発見するのは至難の業に思われる。本作には小ネタが数多く仕込まれており、たとえば実在のゲームがパッケージにぼんやり再現されていたりもする。こうした小物類のなかに次回作のキーアートが紛れ込んでいる可能性はありそうだ。 
 

*『HALO 3』のパッケージをパロディにした小ネタ。 

 
ところでWitch Beamは、次回作について少しだけ情報を公開している。スタジオの公式ページには歴代のスタジオ作品が掲載されており、『Assault Android Cactus』『Unpacking』などのタイトルが並んでいるのだ。その下に掲載されているのが、『Tempopo』なるタイトル。本作は対応プラットフォームやジャンル、ビジュアルなど一切が謎に包まれており、今のところほとんど情報がない。 

ところが『Unpacking』には、『Tempopo』のタイトルを発見できる場所がある。それは、あるステージのテレビにおいてだ。本作のテレビは、実はある手段でインタラクトする方法がある。ゲーム機を隣に置くことで、テレビを点けてゲームを起動することができるのだ。とあるステージではWii風のゲーム機を置くと、明るくポップな画面が映し出される。その画面に映っているタイトルが『Tempopo』なのだ。緑豊かな背景に、ピンクのキャラクターが弾んでいる様子が見受けられる。もしかするとWitch Beamがいう次回作予告のイースターエッグは、『Tempopo』のことかもしれない。本件について、弊誌はWitch Beamsに問い合わせ中である。ただ、もしこれが次回作のヒントだとすれば、「誰も見つけてない」という名目が崩れることになるが。 
 

  
『Unpacking アンパッキング』は、PC(Steam/Humble Store/Microsoft Store)/Nintendo Switch/Xbox One向けに国内配信中。Xbox Game Pass向けにも提供されており、ゲーム内は日本語表示に対応している。

【UPDATE 2022/06/18 08:58】
Witch Beamsによれば、記事中に記載したテレビ画面が当該のイースターエッグであるとのこと。スタジオ次回作は『Tempopo』で間違いないようだ。


Yuki Kurosawa
Yuki Kurosawa

生存力の低いのらくら雰囲気系ゲーマーです。熾烈なスコアアタックや撃ち合いを競う作品でも、そのキャラが今朝なに食ってきたかが気になります。

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