麻薬取引捜査ADV『Vice NDRCVR』発表。80年代インターネットを駆使して、カルテルに潜入
パブリッシャーのSkybound Gamesは6月11日、スリラーアドベンチャー『Vice NDRCVR』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。
『Vice NDRCVR』はインターネットを通じ、麻薬取引の潜入捜査官としてカルテルに潜り込むアドベンチャーゲームだ。舞台となるのは、現実とは世界線のことなる1980年代マイアミ。インターネットが登場したことにより、犯罪帝国は歴史上初めて、24時間休むことなく、リアルタイムで世界的な活動が可能になっていた。ダークウェブが誕生した結果、犯罪は拡散し、実質的に検知不可能な規模に発展している。インターネットの登場により、麻薬取引の黄金時代が訪れたのだ。
麻薬カルテルはインターネットを活用するにあたり、匿名のコンピューターオペレーターを雇っている。そうしたオペレーターたちは、カルテルの“合法的”なオフィスビルで勤務し、ビジネスを管理。送金や情報収集、政府への賄賂、用心棒の雇用、殺人の準備、そして新たな取引の仲介などをおこなっている。潜入捜査官であるプレイヤーは、そのオペレーターとしてカルテルに潜入。カルテルの活動の全容をつかみ、計画に干渉し、恐怖による支配を内側から終わらせるため、限られた時間で活動することとなる。
捜査中は暗号化されたコミュニケーションツール「P-Link」にてやり取り。指令を受け取り、データベースから容疑者を探すといったミッションを請け負うこととなる。データベースからは、容疑者の運転免許証など詳細な情報を獲得することが可能だ。またツールでハッキングして機密文書を解読したり、暗号化された画像をデコードしたりといったことも可能なようだ。
一方、潜入を続けるためには犯罪行為の手伝いもする必要があるようだ。「Bank Worldwire」なるアプリで送金手続きをおこなったり、また裁判を遅らせる工作に加担するように頼まれたりすることも。こうした場面では、裁判官に賄賂を送るか、裁判官を殺害するかといった判断を時間制限のなかで求められることもあるようだ。
『Vice NDRCVR』ではさまざまな要素で1980年代のマイアミを演出。カットシーンやニュース報道、サウンドトラックなどでレトロな80’sの雰囲気を盛り上げる。一方、カルテルの支配力はいたるところに及んでおり、インターネットを使うことでこれまでになく強大に、凶悪になっている。プレイヤーは潜入捜査官として、日々警察と犯罪者の境界を行き来しながら、つねに危険にさらされることとなる。ドラッグと金の世界では、誰も信用してはならないのだ。トレイラーでは、オフィスに何者かが襲撃にくる可能性も示唆されている。
『Vice NDRCVR』はSteamにてPC向けに発売予定だ。