ハエシム『Time Flies』発表。自由に飛び回り、やりたいことをして、短い人生を楽しむ

Playablesは6月10日、ハエシミュレーター『Time Flies』を発表した。『Time Flies』は、ハエになれるシミュレーションゲームだ。ハエの命は短く、時間が飛ぶように過ぎ去っていく。

デベロッパーのPlayablesは6月10日、ハエシミュレーター『Time Flies』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)/Nintendo SwitchおよびPS4で、2023年配信予定。

『Time Flies』は、ハエになれるシミュレーションゲームだ。ハエの命は短く、時間が飛ぶように過ぎ去っていく。そんなハエでも、死ぬまでにやっておきたいことは山ほどある。たとえば本を読んだり、楽器を習ったり、酒に酔ったり、あるいは誰かを笑わせてみたり、自分を見つめ直してみたり。死ぬまでにしたいことリスト、いわゆるバケットリストは長大である。

本作は、オープンワールドゲームとフライトシミュレーターを組み合わせたようなゲーム体験になるという。プレイヤーはハエとなって家の中を自由に飛び回りながら、限られた時間のなかで、バケットリストに書かれた項目をひとつひとつ達成していく。トレイラーでは、照明のシェードの中でコインを発見する様子がみられ、おそらくコインを獲得することで「お金持ちになる」という願いを叶えられるのだろう。


ほかにも、ギターの弦に触れて音を出してみたり、投げ出された人間の足の裏にとまりくすぐってみたり。特定の場所にインタラクトすることで、ユニークな反応が返ってくるようだ。カクテルグラスに注がれた酒の中に飛び込むと、ハエはぐったりした様子に。目的のひとつは達成できそうだが、酔い潰れたままもう目を覚ますことはないかもしれない。

本作は、白い背景に黒のドット絵だけという1ビットグラフィックを採用。非常にシンプルなビジュアルで、引きの画ではハエは黒い点でしかないが、クローズアップされるシーンでは、ハエらしい姿が細かなアニメーションと共に上手く表現されている。本作には多数の目標が設定されているが、ただブラブラ飛んだり、回るレコードに乗って音楽を聴いたりなど、残りの人生の時間をどのように過ごすかは、プレイヤーの自由だそうだ。


本作を開発するPlayablesのMichael Frei氏は、プラグを用いたインタラクティブパズル『Plug & Play』や、群衆を描くインタラクティブ短編アニメ『KIDS』といった、高評価作品を手がけてきたことで知られる。『Time Flies』も両作の流れをくむ、シュールで考えさせられる作品となることを予感させる。

『Time Flies』は、PC(Steam)/Nintendo SwitchおよびPS4向けに2023年配信予定だ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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