オープンワールド・ゾンビサバイバル『Dying Light』発売から7年間続けてきた開発をついに終了。全DLC同梱の完全版をリリース

 

デベロッパーのTechlandは6月8日、オープンワールド・アクションサバイバルゲーム『Dying Light(ダイイングライト)』について、ゲーム本編にすべてのDLCをセットにした『Dying Light: Definitive Edition』を6月9日に配信すると発表した。対応プラットフォームはPC/PS4/Xbox Oneで、Nintendo Switch版については後日配信予定。

本稿執筆時点で、PS4/Xbox One版はすでに配信開始しており、価格は6050円だ。また『Dying Light』の「Platinum Edition」の購入者には、無料アップグレードが提供。差分の5つのDLCを入手できる。
 

 
『Dying Light』向けのDLCは、実に26種類にものぼる。Techlandは、本作を再開あるいは新規に始めるプレイヤーが手に取りやすいようにと、完全版となる『Dying Light: Definitive Edition』を用意したとのこと。そして今回のリリースをもって、本作における冒険はグランドフィナーレを迎えるとコメント。2015年の発売後も7年間続けてきた、本作の開発を終息させる考えを示した。

本作は、ゾンビがはびこる都市ハランを舞台にしたアクションサバイバルゲーム。広大なオープンワールドを採用し、一人称視点でのパルクールを駆使した移動アクションが特徴のひとつ。昼夜によってゾンビの種類や強さも変わるなか、武器を獲得・作成したりしながらクエストをこなし、生き延びるのだ。
 

 
本作は2015年1月にPC/PS4/Xbox Oneにてローンチし、その後Nintendo Switchなどにも移植された。リリース後も精力的に開発が続けられ、新たなマップや物語を追加する「The Following」や、ホードモードなどを追加する「Bozak Horde」、あるいは武器や衣装を追加するバンドルセットなどのDLCが配信。開発中止した作品のコンテンツを取り込んだ、ダークファンタジー世界を舞台にしたゲームモード「Hellraid」というDLCも用意された。

また、定期的にゲーム内イベントも実施。このなかでは、『Left 4 Dead』や『Rust』『Chivalry』など、他社の人気作品とのコラボもおこなわれた。開発元Techlandは、今年2月に続編『Dying Light 2 Stay Human』をリリースしているが、その後も前作向けのコンテンツ開発を継続。そして、ローンチから7年余りが経ち、ついにその開発を終了することとなった。

本作は、今年4月時点で売り上げ2000万本を突破。今回の発表のなかでTechlandは、こうした成功はコミュニティからのサポートがあってこそであるとして、感謝の言葉を述べている。そして、Villedorの街での新たな冒険へと焦点を移す時がきたとし、今後は『Dying Light 2 Stay Human』の新たなコンテンツ開発に集中する考えを示した。なお前作について、過去のゲーム内イベントの再実施は引き続きおこなうとのことである。
 

 
『Dying Light(ダイイングライト)』の完全版となる『Dying Light: Definitive Edition』は、PC/PS4/Xbox One向けに6月9日より配信予定。一部プラットフォームではローンチセールがおこなわれるようだ。また、本日より2週間のあいだ、DLC「ハラン戦術部隊バンドル」の無料配布も実施される。