Nintendo SwitchのJoy-ConやProコントローラーなどが、iOS 16にて正式サポートへ。“おすそわけプレイ”にも対応


Appleは6月7日、世界開発者会議WWDC22を開催し、いくつかの新製品を発表した。iPhoneの次期OSとなる「iOS 16」もそのひとつで、さまざまな新機能が搭載される。Appleは同日より、開発者向けにiOS 16のベータ版の提供を開始。早速利用した開発者が、Nintendo SwitchのJoy-ConやProコントローラーが、新たにサポートされていると報告している。
 

 
アプリ開発者のRiley Testut氏は6月7日、iOS 16のベータ版のスクリーンショットを投稿し、Nintendo SwitchのJoy-ConやProコントローラーが正式にサポートされていると報告。Bluetoothの設定画面には、確かに「Switch Pro Controller」や「Joy-Con (L)」「Joy-Con (R)」が認識・接続されている。

Testut氏によると、自身が手がけるエミュレータアプリ「Delta」にて試したところ、これらのコントローラーは問題なく利用可能だったそうだ。またJoy-Conに関しては、左右1組をひとつのコントローラーとして認識させることも、左右それぞれを別の2つのコントローラーとして認識させることもできるという。

このJoy-Conの認識切り替えは、スクリーンショット撮影操作+ホームボタンを数秒間長押しすることでおこなえるそうだ。いちいちペアリングし直すことなく“おすそわけプレイ”できるよう、特別に配慮されたのかもしれない。
 

 
今回の報告に対しては、AppleのエンジニアリングマネジャーNat Brown氏が、iOS 16での対応コントローラーの拡大を認めている。iPadOSやtvOS、macOSにおいても、現在配信中のベータ版にて同様の対応をおこなっているそうだ。

海外メディア9to5Macによると、ほかに8BitDo製品やMOGA XP5-X Plus Bluetooth Controller、Logitech(ロジクール)F710 Gamepadといったコントローラーも新たにサポートされたことが、iOS 16ベータ版のコードから確認できたとのこと。また、こうしたコントローラーが“mobile assets”として扱われるよう変更されたとし、今後はiOSのアップデートをおこなわずして、対応コントローラーが追加されるようになるだろうと指摘した。

iOSなどでは、DualSenseやDUALSHOCK 4、Xboxコントローラーはすでにサポートされており、今回ついにNintendo Switchのコントローラーも正式に対応する運びとなった。Appleは、サブスクリプションサービスApple Arcadeをはじめ、コントローラーでも遊べるゲームの提供に力を入れている。多く普及しているコントローラーのサポートは、ユーザーにとってメリットは大きいだろう。

iOS 16は、現在開発者向けにベータ版が提供中。7月にはパブリックベータ版の提供が開始され、正式リリースは今年の秋に予定されている。