オープンワールド吸血鬼サバイバル『V Rising』売上150万本突破。開発元も驚きたまげるその勢い

 

デベロッパーのStunlock Studiosは5月31日、『V Rising』の売上が150万本を突破したと発表した。早期アクセス配信開始から2週間での快挙となる。 
 

 
『V Rising』は5月17日に早期アクセス配信を開始したオープンワールドサバイバルゲームだ。舞台となるのはファンタジーな中世世界。プレイヤーは何世紀にもわたる眠りから目覚めたヴァンパイアだ。日中の日差しを避けて行動する必要があるほか、敵から吸血することが可能。吸った血は自らの力になる。手下を作ることもでき、どんどん仲間を増やすことも可能だ。 また本作では、さまざまなオブジェクトから素材が入手でき、クラフトや建築要素が充実している。探索や戦闘を介してアイテムを集め、やがては大きな城を築き上げるのだ。ソロプレイのほか、マルチプレイも可能。選ぶサーバーによって遊び方も変化する。協力して強敵やボスを倒すといったPvEプレイのほか、裏切りによって他吸血鬼と戦うPvPも可能となっている。 

『V Rising』のヒットはStunlock Studiosにとっても予想外の出来事だったようだ。スタジオのコミュニティマネージャーJeremy Fielding氏は5月24日、米IGNに対し「これほど多くの人々がプレイするとはまったく予想していなかった」「誰もここまでの規模になるとは予想していなかったと思う」と語っている。小規模な企業の新規IPとのことで大ヒットは見込んでいなかったものの、クローズドベータでユーザーが実際にゲームに触れる機会を得たことをきっかけに注目を集め始めたという。『V Rising』の、言葉で説明するよりも実際に遊ぶことで伝わる楽しさがプレイヤーを引き付けたようだ。その後Stunlock Studiosは、ファンコミュニティと綿密なコミュニケーションをとってきたことも、成功した理由のひとつとして語られている。 

またStunlock Studiosは5月26日、海外メディアGameSpotに対して『V Rising』コンソール版発売の可能性の有無についても言及した。スタジオとしては、まだ同作を早期アクセス配信開始したばかりであり、まずはPC版においてやるべき仕事が数多く残されていると説明。そのうえで、コンソールやほかのプラットフォームへの展開の可能性も視野に入れていると説明した。実際、『V Rising』はいまだアップデートを重ねており、先日もインターネット接続なしでのマルチプレイを可能にするLANモードが可能となったばかり(関連記事)。PC版のゲーム内容をより洗練させたうえで、ほかコンソールへの展開も考えていきたい姿勢だろう。 
 

 

 
『V Rising』はSteamにてPC向けに早期アクセス配信中だ。