『あつまれ どうぶつの森』テレビ番組の音声を解読した国内ユーザー現る。意外としっかり喋っていた

 

あつまれ どうぶつの森』にて、ある場面の言語を解読した国内ユーザーが現れたようだ。本作においては、基本的にどうぶつたちが喋る言葉は「どうぶつ語」と呼ばれる音声で表現される。人間の話す言葉を加工したような音声で、字幕と合わせて聞き取ればなんとなく何を言っているのか理解できる音声だ。一方、『あつまれ どうぶつの森』においては、どうぶつ語には該当しない音声も存在する。それは、テレビ番組の音声だ。 

テレビ番組は、特定の家具に触れることで観ることが可能。えきしょうテレビ(20インチ/50インチ)、かべかけテレビ(20インチ/50インチ)、リンゴのテレビなどで視聴することができる。曜日と時間によって、異なるテレビ番組を視聴することが可能。CMやニュースが季節によって異なっていたり、天気予報で島の明日の天気が分かったりと、芸の細かいネタが盛り込まれている。 
 

 
そして、このテレビ番組を点けている間は、特殊な音声が流れる。どうぶつ語とは異なる、そのままでは聞き取りが困難な音声だ。番組によって異なる音声が流れていることは分かるものの、実際に何を喋っているのかは不明。テレビ番組における音声の内容は、長らく謎に包まれていた。 

しかし、このたび『あつまれ どうぶつの森』におけるテレビ番組の音声を解読したプレイヤーが現れたようだ。その人物とは、国内YouTuberの小麦ネコ氏。『どうぶつの森』シリーズの小ネタを中心に動画を投稿しているユーザーだ。小麦ネコ氏が編み出したテレビ音声解読法は、コロンブスの卵というべきもの。音声を0.5倍速にすると、言葉が聞き取れるというのだ。 
 

 
小麦ネコ氏が解読しているのは、クイズ番組。金曜日の23時などに放映されている番組だ。小麦ネコ氏の字幕と合わせて確認すると、たしかに意味のある文章として内容をくみ取れる。どうやらクイズ選手権の優勝者決定戦がおこなわれているようだ。商品は100万ベルと無人島への移住権だといい、男性と女性が意気込みを語っている。その後、クイズの不正解と正解が繰り広げられ、熱戦が展開されていることが分かる。音楽のイントロクイズのような問題も出題されているようだ。このほか、料理番組の一部についても解読が試みられている。 

なお筆者も試しにほか番組の解読を試みたものの、簡単にはうまくいかないことが分かった。音声は倍速再生されているだけでなく、かなりひずんだ加工がされており、スローにしただけで正確に聞き取ることは困難。解読するには、かなり時間をかけての聞き取りが必要となりそうだ。小麦ネコ氏の功績は倍速のトリックに気づいたのみならず、意味の通る文章に落とし込むまでリスニングを続けた根気強さにもあるだろう。 

発売から2年が経って、今もなお新たな発見がなされる『あつまれ どうぶつの森』。今後も長く遊ぶユーザーにより、さらなる知見が得られるかもしれない。 



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