Unreal Engine 5で開発中の、「リスが銃をぶっ放す」ゲームが注目集める。小柄な身体で魅せるガンアクション

Unreal Engine 5で、新たな試みに取り組んでいる個人開発者がいるようだ。海外の個人ゲーム開発者Dan DeEntremont氏が公開しているのは、動物のリスが3D空間を動き回る映像。

Unreal Engine 5(以下、UE5)で、新たな試みに取り組んでいる個人開発者がいるようだ。UE5は、Epic Gamesにより今年4月に正式リリースされた次世代ゲームエンジン。負荷を軽減しつつ、緻密な環境光描写などを可能にする「Lumen」や、大量の高精細3Dモデルなどの描画を助ける「Nanite」などの新機能を盛り込んでいる。同エンジンによる制作も盛んになっており、開発中新作のエンジンをUE5に移行するとしたスタジオも現れ、ユーザーによる試験的な作品の制作などもおこなわれている。 

こうしたなか、海外の個人ゲーム開発者Dan DeEntremont氏が、UE5で作品作りに取り組んでいる。DeEntremont氏は、VFXアーティストとしても活躍するデベロッパーだ。同氏が公開しているのは、動物のリスが3D空間を動き回る映像。毛並みの一本一本までさやかに再現され、ふわふわの尻尾が何とも愛らしい。ところが動画の途中から様子は一変。愛くるしいリスが、なぜか自身より大きいハンドガンを構えているのだ。高く跳びあがったかと思うと、猛烈な射撃を披露。見た目にそぐわず、アグレッシブな姿を露わにしている。 
 

 

DeEntremont氏によれば、リスのリグは3DCGソフトBlenderで制作されているという。一方、精細に表現された毛並みについては、別の3DCGソフトウェアであるHoudiniで制御しているそうだ。ツイートは1万4000件以上のリツイートを集め、大いに注目を浴びている。 

DeEntremont氏が開発しているゲームの詳細については、まだ明らかになっていることは多くない。しかし、同氏がTwitterに上げている動画からは、その一端をうかがい知ることができそうだ。公開されているクリップを見ると、リスは落ちているものを拾ったり、投げたりといったアクションが可能な模様。また、敵にとどめを刺す際はフィニッシュアニメーションが流れるようだ。ド派手で容赦ないリスのとどめ演出について、DeEntremont氏は『龍が如く』シリーズの影響があったことを示唆している。 
 

 

 
また、リスは身体が小さいだけに、銃撃から受ける反動も相当大きくなるようだ。動画ではこの反動を利用したプレイも公開。空中で地面を撃った衝撃で滞空時間を伸ばし、トゲの床の上を通り抜けるシーンが確認できる。リスという小柄なキャラクターと銃を使ったアクションを利用したゲームプレイが、さまざまに用意されているのかもしれない。 
 

 
Dan DeEntremont氏は現在、本稿で紹介した“リスシューター”を開発中だ。同氏のTwitterから最新の進捗を確認できるため、興味があればチェックしてみるといいだろう。 

Yuki Kurosawa
Yuki Kurosawa

生存力の低いのらくら雰囲気系ゲーマーです。熾烈なスコアアタックや撃ち合いを競う作品でも、そのキャラが今朝なに食ってきたかが気になります。

記事本文: 1615