『V Rising』がSteamで好調なスタートを切っている。前評判の高かったオープンワールドは、早期アクセス配信ながらすでに多大な人気を獲得しているようだ。同時接続ユーザー数は、新規タイトルとしては異例の4万6593を記録している。
『V Rising』は、オープンワールド吸血鬼サバイバルアクションゲームだ。舞台となるのはファンタジーな中世世界。プレイヤーは何世紀にもわたる眠りから目覚めたヴァンパイアだ。森から荒野、村から街までさまざまな場所を探索し、吸血鬼として力を蓄え富や名声を得ていく。
本作は見下ろし型のオープンワールドゲームとなっている。世界が広がっており、探索をしたり敵と戦ったりしながら、力をつけていく。見下ろし型のアクションRPGといえば、『Diablo』などのハクスラゲームを彷彿としやすい。しかし本作では、さまざまなオブジェクトから素材が入手でき、クラフトや建築要素が充実してるほか、戦闘にも重きが置かれており、ジャンルとしては『Valheim』に近い印象である。探索や戦闘を介してアイテムを集め、やがては大きな城を築き上げるのだ。
本作の最大の特徴は、主人公が吸血鬼であること。たとえば、プレイヤーは日中に日差しを受けると燃えてしまう。影でじっとしたり、夜に活動したりと、陽の光を受けないように工夫する必要があるだろう。また敵を倒した際には吸血することも可能。吸った血は自らの力になる。手下を作ることもでき、どんどん仲間を増やすことも可能だ。城を作り上げ、大切なアイテムを保管しつつ、仲間を棺桶にたくさん眠らせ、要塞にしていこう。
なお本作は、ソロプレイのほか、マルチプレイも可能。協力して強敵やボスを倒すといったPvEプレイのほか、裏切りによって他吸血鬼と戦うPvPも可能。どのように遊ぶかは、プレイヤー次第である。
【UPDATE 2022/5/19 9:20】
ソロプレイの仕様を修正
『V Rising』の開発を手がけるのは、スウェーデンのスタジオStunlock Studios。アリーナ対戦ゲーム『Battlerite』や同作の派生となる『Battlerite Royale』を手がけたスタジオだ。ファンも多い実力派スタジオの、過去作とは毛色の異なる新作として発表時から関心を集めていた。クローズドベータの段階から注目されており、ベータを遊んだプレイヤーからの前評判は高かった。
そして早期アクセス配信に突入。期待値の高さに加えTwitchでのゲーム実況なども盛り上がり、多数のユーザーが本作をプレイした。同時接続ユーザー数は現時点でも最大4万6593を記録(SteamDB)。吸血鬼をゲームプレイに落とし込むテーマ性や、戦闘や建築、探索といったコアゲーム基盤がしっかり完成している点が好評。また多人数プレイも楽しめるとしてすでに高い評価を獲得している。定価が2050円と比較的お安いことも、手を出しやすい要因のひとつになっているようだ。
ちなみに開発元は1年以内には正式リリースをしたいとしている。早期アクセス配信期間中は、バイオームやダンジョン、武器や敵といったコンテンツ追加を進め、既存の要素のバランス調整も進めていくと語っている。なお正式リリースにむけて、今後定価の値上げも検討されているようだ。
すでに熱心なファンを獲得しつつある『V Rising』。Steamの新たな定番タイトルとなるのだろうか。今後の伸びに注目である。同作はPC(Steam)にて早期アクセス配信中だ。