『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』にて「潜水グリッチ」が発見される。さらに開拓される海と地下世界
『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』にて、「潜水グリッチ」が発見された。発見者は、ゼルダねこ氏。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』を熱心に研究し続けるゲーマーだ。同氏は、今回のグリッチを派生させ、地下世界探索なども繰り広げている。
『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』では、広大な世界が広がっている。フィールド面積も広いが、立体的な地形も同作の特徴だ。一方で、海や地下の世界は原則行くことができない。そもそも水中に潜るということができないからだ。しかしながら、ゼルダねこ氏は、さまざまなアイデアを組み合わせることで、潜水に成功したのである。たとえば、海の中の世界を覗いたり探索したり、水中で敵と戦ったり。あげくには地下の世界を探索したりと、応用および発展させている。
手順としては、まず流鏑馬ホバーなるグリッチを使用し、リンクが舞空できるような状態にする。次にミニゲームである鳥人間チャレンジに挑む。そのままウオトリー村へ向かい、賭博場の宝箱にタッチ。すると、ワープやタイムへの制約がなくなる。水上で、大空へと浮かび上がる英傑リーバルの猛りが発動可能となり、飛び上がったまま盾サーフィンをすることで、水底まで落下。その際に、水面にアイスメーカーでブロックを作り、その下に沈むことで、水底に沈み海の世界を眺めることができるようになるわけだ。ゼルダねこ氏の動画を見るのがわかりやすい。
このグリッチによって水中を観察できるようになる。本作では潜水というアクションがないがゆえに、なかなか水の中に入って世界をながめることはできない。しかし、今回のグリッチを使えば、水面から様子が見える水中の世界はもちろんのこと、美しい海の世界などが、潜ることではっきりと解像度高く眺められるというわけだ。 またゼルダねこ氏が、その後の応用で地下世界探索へつなげているように、地下のエリアを冒険するためのとっかかりにもなっている。
本グリッチの再現にあたっては、ゼルダねこ氏が「複雑な操作はなし」としているように、そこまで複雑な操作自体は必要ない。ただし、手順はなかなか複雑。まず流鏑馬ホバーと呼ばれる、「流鏑馬チャレンジ中に、野生の馬に乗ることで、リンクが宙に浮く状態になる」グリッチを再現させる必要あり(関連記事)。その後の手順は、ほかのグリッチに比べるとシンプルであるが、それでも手間取るだろう。筆者も再現にはかなり苦労した。ある程度この手のグリッチに精通していないと、再現は難しいことを注記したい。
なおゼルダねこ氏は本グリッチの発見にあたり、Paper氏の発見した水中歩行から着想を得ているという。流鏑馬ホバーも先人たちによって発見され開拓されたグリッチ。ユーザーたちの発見が刺激しあい、新たな発見を生むという好例だろう。
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