独房生活サイコロジカルADV『Isolania』Steamにて6月7日配信へ。外界から断絶された閉鎖空間にて、孤独と戦い正気を保つ

デベロッパーのTsunami Studiosは5月12日、独房生活を送るサイコロジカル・アドベンチャーゲーム『Isolania』を正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、6月7日配信予定。

デベロッパーのTsunami Studiosは5月12日、サイコロジカル・アドベンチャーゲーム『Isolania』を正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、6月7日配信予定。

『Isolania』は、独房生活を送るサイコロジカル・アドベンチャーゲームだ。独房といっても、主人公は受刑者というわけではない。本作の世界に唯一残された統治機関を名乗るIsolaniaという組織が、外界の脅威から主人公を守るという名目で招き入れたのだ。同組織いわく、世界ではThe Sadnessと呼ばれる厄災が蔓延し、毎月1万人の命が失われており、すでに600万人がこの世を去ったという。組織が拠点とする都市の独房に入るということは、厄災から守られることを意味する。主人公は選ばれし者ということらしい。

本作にてプレイヤーが日々を過ごすのは、黒ずんだレンガの壁に四方を囲まれた独房だ。室内にはベッドやトイレ、洗面台などが設置されているものの、どれも簡素な作り。さらに、とても衛生的とはいえない様子である。壁には、そのような環境に似つかわしくない丸いステンドグラスが存在し、「Isolation is Salvation(隔離は救済)」との一文が描かれている。


本作では昼夜のサイクルが表現されており、どのように時間を使うかはプレイヤー次第だ。何らかの仕事をこなして給料をもらったり、そのお金でギャンブルに興じたりオンラインショッピングをしたり、あるいは健康維持のために腕立て伏せをしたり。Life Stationと呼ばれるテレビのような装置を視聴したり、何者かと文通をおこなうこともできるという。

主人公には体力や空腹度のほか、衛生面や膀胱の尿の溜まり具合、そして正気度といったステータスが存在。プレイヤーには、これらを管理することが求められる。特に、正気を失って発狂状態になることは避けなければならず、そのために時間とお金を上手く使うこととなる。

たとえば、Isolaniaが育てたというフルーツをオンラインショップにて購入すると、体力や空腹度などのステータスに影響を及ぼす。また環境音発生装置を購入すると、独房での寂しさを紛らわせることが可能だ。オンラインショッピングとはいっても外の世界と繋がるわけではなく、Isolaniaが運営しているようだ。


独房生活においては、こうしたさまざまなアクティビティをこなしながら、孤独と戦い正気を保つこととなる。Isolaniaが言うには、「何をしても構わないし、外のことも気にしなくて良い。ただ、独房内に留まっているように」だそうだ。

その一方でプレイヤーには、主人公はなぜこのような境遇にあるのか、またほかの人々は一体どうなってしまったのか、真実を調べることも求められるという。日々を過ごすなかでは、そうした謎の手がかりを発見できることがあるようだ。

『Isolania』は、PC(Steam)向けに6月7日配信予定。なお、本作は閉鎖空間での重いテーマを扱っており、プレイヤー自身が強い孤独感を感じる可能性があるとのこと。そうした要素が苦手な方には、プレイを推奨しないとのことである。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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