『マインクラフト』ホタルやバンドルはThe Wild Updateでは実装されない。ユーザーの疑問に開発者が回答
Mojang Studiosは5月11日、『マインクラフト』開発者がユーザーからの質問に答える動画「Ask Mojang: What happened to the fireflies in Minecraft 1.19?」を公開した。The Wild Updateに関連する疑問を含め、数々の質問に対する回答が寄せられている。
まず寄せられた質問は、MobのAllayは何をベースにしているのか、という内容。Allayはアップデート1.19で登場する新たなMob。水色の妖精のような姿をしており、プレイヤーが手渡したアイテムを自動で拾い集めてくれる習性がある。開発スタッフによれば、Allayはもともと2020年のネザー・アップデートに向けてプロトタイプが作成されていた。しかし、うまく同アップデートにフィットせず実装は見送られたという。ただしAllayのアイデア自体は開発スタッフの間でも好評だったため、2021年のMinecraft Liveにおいて投票を実施。次に実装するMobの候補の一つとして提示したところ、見事にユーザーの票を集め、このたび正式に実装されることが決まったという。
次は、やや辛辣な質問。『マインクラフト』開発チームは、なぜMod開発者と同じくらい速いペースでアップデートをおこなうことができないのか、という問いかけだ。これに対し開発スタッフは、『マインクラフト』で新機能を実装する際は、到達すべきクオリティのラインが非常に高く設定されていると説明。新機能が十分にテストされ、全プラットフォームで動作し、既存の要素や今後実装される要素とかみ合うように検討されるという。そのため、リリース時にユーザーを満足させられるように、たっぷり時間をかけている、との回答が届けられた。
さらに、2021年のMinecraft Liveにて情報が公開されていた、新Mobのホタルおよび、シラカバの森のリニューアルについても情報があった。まずホタルについて。同Mobはもともと、アップデート1.19ことThe Wild Updateの計画の一部であった。当初の予定としては、カエルが捕食するためのMobとして検討されていたそうだ。しかしコミュニティのフィードバックにより、ホタルはカエルにとって有毒であると判明。そのためカエルはホタルの代わりに、小さなスライムを捕食するようになった。
ゆえに、残念ながらホタルをアップデート1.19で追加する予定はなくなってしまったそうだ。アイデアとしてストックはされているものの、今後の実装について具体的な計画はないとのこと。またシラカバの森のリニューアルについても、Minecraft Liveでコンセプトアートを公開したものの、実施を確約するものではなく、現在は取り組まれていないという。
このほか、アイテムであるバンドルとヤギの角の実装時期についても尋ねられた。バンドルは、1スタック分の複数種アイテムを収納できるというアイテム。こちらについては、残念ながらアップデート1.19では実装されないそうだ。タッチデバイスでの動作がまだ調整中とのことで、現在開発チームが改善に取り組んでいるという。一方、ヤギの角はアップデート1.19で実装予定とのこと。
また、The Wild Updateにて登場する泥ブロックについての疑問も飛び出した。土ブロックは水の近くにあるときに自然に泥に変化するのか、そして泥はプレイヤーやMobの動きに影響を与えるかといった質問だ。回答としては、まず土ブロックは自然に泥ブロックに変化することはない。あくまで、プレイヤーが意図的に瓶に入った水を使ったときのみ、泥ブロックが生成されるとのことだ。
また泥ブロックの上を歩くとき、プレイヤーやMobはやや沈むように見えるという。ただしこれは見た目の演出のみで、実際の動きには影響を与えないとのことだ。なお、泥のリリース時には統合版でのみ沈んで見える演出が実装されないという。開発チームは、追ってのアップデートで統合版でも乗ると沈む泥を再現する予定だそうだ。
このほか細かな情報としては、Wardenはすべての生物の匂いをかぐことができるとのこと。ただし、周囲にプレイヤーがいるときは、プレイヤーだけに注意を向けるそうだ。またマングローブの丸太が赤い理由としては、Minecraft Liveの際、コミュニティがマングローブの色を気に入っていなかったことから、実在にマングローブの種類として存在する赤色へと色を変更したという。また『マインクラフト』のモデルはすべて、3D制作ソフトのBlockbenchで作成。のちにコード化し、ゲーム内で使用できるようにしているそうだ。
アップデート1.19「The Wild Update」は2022年配信予定である。