デベロッパーのRewindAppは5月7日、レースゲーム『Retrowave』をPC(Steam)にて正式リリースした。価格は310円で、5月24日までは50%オフの155円で購入可能。本作は、早期アクセス配信開始から約2年の開発期間を経ての正式リリースとなっており、ユーザーレビューにて「圧倒的に好評」を得るなど高く評価されている。
『Retrowave』は、1980年代のスーパーカーをモチーフにした車両で高速道路を疾走するレースゲームだ。車両だけでなく、ゲーム画面にはブラウン管&VHS風のフィルターがかけられ、シンセウェイブのBGMが流れるなか、ストライプのグラデーションの夕陽やネオンが輝くコースを走るなど、レトロな雰囲気を前面に押し出している。
収録車種には、デロリアン・DMC-12やフェラーリ・F40、トヨタ・AE86、マツダ・RX-7、ランボルギーニ・カウンタックなどにそっくりなモデルが用意。必ずしも1980年代のスーパーカーに限定されているわけではなく、日産・GT-R R35やテスラ・Cybertruck風の車両もみられる。車種によってスピード・ハンドリング・ブレーキの性能バランスが異なり、パーツのアップグレードや配色のカスタマイズをおこなう要素もある。
本作のゲームプレイは、かなりシンプルなものとなっている。コースは複数の環境から選択できるが、いずれもずっと一直線の高速道路。ただし、ほかの一般車両も多数走行しており、追突してしまうとゲームオーバーだ。どれだけの距離を走行できたかや、時速100km以上で走っていた時間、対向車線を走行した時間によってスコアが算出。また、一般車両とニアミスするとボーナスポイントを得られる。そのスコアをもとにお金を獲得し、新たな車の購入やアップグレードをおこなえる仕組みだ。
ゲームモードには、一方通行のOne Way、対向車線が存在するTwo Way、一定時間内でのハイスコアを目指すTime Attack、速度を緩めると最終的に自車が爆発してしまうSpeed Bombがある。一般車両の間を縫うようにして追い越し、リスクもあるがニアミスでのボーナスを狙いながら、各モードでのベストスコアを狙うことになるだろう。
今回の正式リリースにあたっては、夕暮れの海岸沿い「Sunset II」、高圧線の鉄塔が並ぶ「Voltage」、月夜の国道「Nightcall」の3種類のコースが追加。別の3種類のコースを追加するDLC「Map Pack」の配信も開始されている。また、VHSエフェクトのオン/オフ設定の追加や、各種バグ修正、Steamトレーディングカードへの対応などもおこなわれた。
*収録楽曲のひとつNinjacat「Drive It Like You Stole It」
本稿冒頭で触れたように、本作はSteamのユーザーレビューにて「圧倒的に好評」を得るほど、非常に高く評価されている。どこか懐かしい雰囲気のあるゲームプレイやビジュアルもさることながら、シンセウェイブ・ヴェイパーウェイヴを堪能できるBGMや、その選曲が特に好評の様子。ワンコインでお釣りがくる価格の安さも、評価に影響しているかもしれない。
『Retrowave』は、PC(Steam)向けに配信中だ。