左手デバイス「TourBox Elite」6月下旬に国内発売へ。PCソフトのショートカットを自由に割り当てて直感的に操作可能
TourBox Tech Inc.は5月4日、PC・Mac用クリエイティブコントローラー「TourBox Elite」を、6月下旬に日本で発売すると発表した。価格はオープンプライスで、想定販売価格はクラシックブラック/アイボリーホワイトが3万2980円、モダンスモークブラックトランスルーセントが3万6980円(ともに税込)としている。公式サイトのほか、Amazonや楽天市場、ヨドバシカメラでも販売予定。
「TourBox Elite」は、写真や動画、イラスト、デザイン、音楽などの分野で活躍するクリエイターのための、いわゆる左手用デバイスだ。「Photoshop」や「CLIP STUDIO PAINT」「Final Cut Pro」などのソフトウェアのショートカットを割り当てて利用することが想定されている。本体には各種ボタンのほかに、ダイヤルやスクロールホイール、ノブといった回転させて扱う操作系も搭載。アナログ操作により、細かな数値変更などが直感的におこなえるという。
PCソフトのショートカットキーは、コンソールソフトを通じてユーザー自身が「TourBox Elite」本体の各ボタンに割り振ってカスタマイズ可能。「Photoshop」と「Lightroom」については、あらかじめ推奨プリセットが用意されているとのこと。また、複数の連続するキー操作をワンクリックでおこなえるマクロ機能も利用可能だ。カスタマイズした各操作は、プリセットとして保存したり、クリエイター同士で共有したりできる。
本製品には、「Tourメニュー」と呼ばれる各種操作メニューを呼び出せる機能も用意。いわばユーザーがカスタマイズできる右クリックメニューのようなもので、各ソフトの操作命令を好みに合わせて配置可能。頻繁に利用する機能に素早くアクセスできる。
「TourBox」シリーズは、これまでに10万人以上のクリエイターに愛用されているという。最新モデルである「TourBox Elite」は、Bluetoothでの無線接続に対応した(USB Type-C接続も可能)ほか、ボタンの役割ごとに4タイプのスイッチエンコーダーを採用。クリックした感触が異なることで、ユーザー体験の向上に繋がってるそうだ。また、新たに振動モーターを内蔵しており、ノブやダイヤルなどを操作した際には、カチッカチッという触覚フィードバックを得られるようになっている。
本製品は、今年3月に国内クラウドファンディングサービスCAMPFIREにて先行販売を実施。約6600人から、目標金額の約146倍となる約1億4600万円の支援金を獲得することに成功している。大きな注目を集めているデバイスだといえるだろう。クリエイティブソフト以外でも活用でき、ユーザー自身で自由に設定をカスタマイズできるため、クリエイターでなくとも利用価値はあるかもしれない。
「TourBox Elite」は、TourBox Tech公式サイトや、Amazon、楽天市場、ヨドバシカメラにて6月下旬に発売予定だ。製品の詳細は公式サイトを確認してほしい。