メタアドベンチャー『The Stanley Parable: Ultra Deluxe』では、“あの悪名高い実績”が進化している。最短解除は2032年
デベロッパーのCrows Crows Crowsは4月27日に、『The Stanley Parable: Ultra Deluxe』を発売する。それにあわせて、同作の実績なども明らかになった。その中には、オリジナル版で多くの人々を悩ませたあの悪名高い実績が入っているという。TrueAchievementsが報じている。
『The Stanley Parable: Ultra Deluxe』は、2013年にリリースされ高い評価を得た『The Stanley Parable』のリメイク版だ。同作は、とあるオフィスに勤める男性Stanleyを主人公とする一人称視点のアドベンチャーゲーム。メタ視点をもつナレーションが存在することが大きな特徴で、オフィスを探索するなかではStanley=プレイヤーの行動にナレーターが反応。ナレーターに導かれたり、時に逆らったりしつつ、無機質なオフィスから飛び出していくのだ。
オリジナル版『The Stanley Parable』は、かなりひねくれた作品で、その作風は実績にも反映されている。スペースバーを何度も押すことで解除されるものから、火曜日に24時間ずっとゲームを起動するといったものまで、プレイヤーを“試す”項目が並ぶ。その中に、「Go Outside」が存在する。「Go Outside」の解除条件は、5年間『The Stanley Parable』をプレイしないことである。ゲームでありながら、ゲームを遊ばないことを求める実績なのだ。
しかもその期間は5年と長い。それゆえに、内部データをいじったりして解除するユーザーなども続出。もちろん、お行儀良く5年待ったユーザーもおり、発売から5年が経過した2018年10月18日には“正式に”実績が解除可能となり、その際はちょっとしたお祭り状態となった。一方で、この実績の解除を求めるユーザーたちは、5年ゲームを遊べないということで、かなり辛抱を強いられていたわけだ。
そして、『The Stanley Parable: Ultra Deluxe』では、この「Go Outside」が進化しているのだ。その名も「Super Go Outside」。10年間ゲームをプレイしないことで解除される実績である。10年後というと、2032年4月。かなり途方もない時間、プレイせずに待たなければいけないようである。手段を問わないならば、ゲーム機の内部時間をいじることで解除もできると思われる。しかし、正規の方法で解除するならば、座して待つ必要がありそうである。
なお『The Stanley Parable』では、通常のプレイでは解除不可能な実績が存在した。リメイク版では、その実績は「Test Achievement」に置き換わっているという。「テスト実績です!無視して!」というなかなかメタい実績である。こうした例を含め、実績も一部変更が加えられるようだ。
『The Stanley Parable: Ultra Deluxe』は、PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/PC向けに発売予定。弊誌がCrows Crows Crowsに問い合わせたところ、同作の日本語は発売後に追加されるとのこと。また海外版の発売からしばらくして、国内コンソール版も発売されるようである。