リアリティ・ショーゲーム『American Arcadia』発表。すべてが生中継されるTV都市からの脱出劇 


パブリッシャーのRaw Furyは4月27日、アドベンチャー『American Arcadia』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)/コンソール。 
 

 
『American Arcadia』の舞台となるのは、Arcadiaと呼ばれる都市だ。ここでは70年代のレトロフューチャーな景観が広がっており、住民たちは贅沢で快適な生活を送っている。しかし、Arcadiaには住民たちが知らない秘密があった。実はArcadiaは、街全体がテレビ番組「American Arcadia」として生中継され、24時間放映され続けているのだ。無数の視聴者に見守られるなかで、人気の出た住民は何不自由なく生活することができる。一方、不人気な住民は最悪の場合死のリスクがあるという。プレイヤーはこの奇妙な街で、真実を暴き脱出することを目的とする。 

本作のゲームプレイについては、二人のキャラクターを操作することになるという。それぞれのゲーム内容は異なっており、一方は2.5Dで展開されるアクションとなるようだ。こちらでは、足場をうまく飛び移るアクションや、チェイスシーン、ステルス要素などが含まれるという。もう一方のキャラクターの物語はフル3Dの一人称視点で展開される。こちらのキャラクターではハッキングや探索要素、そしてステルスやパズルなどが主なゲーム内容となるそうだ。そして、二人のキャラクターの生活や運命は絡み合っているという。それぞれのゲームプレイを進めることで、互いのドラマが交差していくのだろう。 

操作するキャラクターの一人は、Treaver Hillsという男のようだ。Treaverは面白みのない生活をおくる平均的な男で、視聴者の人気至上主義のArcadiaでは深刻な問題に直面していた。しかし、あるときTreaverのもとに、救いの声が届く。謎の声は、Treaverを導いて「American Arcadia」の舞台裏に連れ出し、自由をもたらしてくれるという。果たして声は本当にTreaverを助けてくれるのか。もしくは、それさえも視聴率を上げるための仕掛けに過ぎないのか。こうした疑念をはらみつつ、プレイヤーはTreaverとなって都市の脱出を目指すようだ。 
 

 

 
『American Arcadia』の開発を手がけるのは、スペインのマドリードに拠点をおくスタジオOut of the Blue Games。スタジオは2020年、アドベンチャー『Call of the Sea』を発売している。同作は、南太平洋の島で展開される謎解きサスペンスだった。本稿執筆時点で1900件以上のSteamストアレビューから「非常に好評」とのステータスを獲得。美しいグラフィックや引き込まれるストーリーテリングなどが高評価を得た。『American Arcadia』においても、そうしたスタジオの強みが活かされることだろう。 

『American Arcadia』はPC(Steam)/コンソール向けに発売予定だ。