CRI・ミドルウェアのCRIWAREがUnreal Engine 5に対応。UE5固有の機能と連携しやすくするアップデートも予定
株式会社CRI・ミドルウェアは4月26日、同社が提供する製品群CRIWARE(シーアールアイウェア)について、Epic GamesのUnreal Engine 5に対応したと発表した。本日より提供を開始している。
Unreal Engine 5(以下、UE5)は、今年4月6日に正式リリースされたリアルタイム3D制作ツールだ。そのUE5についてCRI・ミドルウェアは、最新ゲーム機向けのタイトル開発をはじめ、映像制作、建築や自動車設計、メタバース空間の構築などに採用されているとコメント。そのうえで、CRIのもつあらゆるハードウェアへの最適化技術、およびサウンド・映像の開発技術をUE5に対応させることで、より没入感のあるコンテンツ制作が可能になるとしている。
CRI・ミドルウェアが展開するCRIWARE製品というと、たとえばゲーム開発で要求される多様なサウンド演出を手軽に実現するオーディオミドルウェア「CRI ADX」や、リッチで躍動感のある演出をムービーを活用し手軽かつ軽量に実現するムービーミドルウェア「CRI Sofdec」などが存在。さまざまなタイトルに採用されており、ゲームの起動時などに同社のロゴを見たことがある方も多いだろう。これまで、対応ゲームエンジンのひとつとしてUE4がサポートされていたところ、今回UE5にアップデートされた格好だ。
UE5を用いた開発においては、3Dコンテンツのビジュアル表現の向上が期待される。CRI・ミドルウェアは、それに合わせてサウンド表現もさまざまな手法を取ることで、ユーザーの体験を向上させることができるとコメント。ユーザーの操作により変化するインタラクティブサウンドや、UE5で作られた空間の中に実際にいるような没入感を生み出す立体音響などのCRIWARE活用例を挙げ、CRIWAREを活用したクリエイターがUE5のコンテンツ制作に参画することで、ユーザーの感情を揺さぶり、コンテンツの体験をさらに向上させることが可能だとした。
またCRIWAREについては、UE5固有の機能とも連携しやすくするアップデートが今後予定されているという。CRI・ミドルウェアは、UE5とCRIWAREを使うことで、ゲーム開発だけでなくメタバースや映像制作などのあらゆる分野で、より効率的かつ高品質なコンテンツ制作を促進できるよう、同社の技術を提供していくとのことだ。
なお、UE5に対応したCRIWARE SDKは、テクニカルサポートサイトにてダウンロードすることができる。また、UE5対応版のCRIWAREのマニュアルも公開されている。
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