Steam傑作戦略ゲーム『Darwinia』フルリマスターをおこなう大型アプデ配信。グラフィックエンジンを刷新しパフォーマンスも向上


デベロッパーのIntroversion Softwareは4月18日、戦略ゲーム『Darwinia』のPC(Steam)版向けにアップデートを配信した。「Darwinia 10000th Anniversary Edition」と銘打たれた、本作のフルリマスターをおこなう大型アップデートとなっている。

『Darwinia』は、ゴッドゲームやRTSといった要素のある戦略ゲーム。タイトルにもなっているDarwiniaとは、架空の天才Sepulveda博士が作り出した、成長する人工知能Darwinianたちのための世界だ。そのDarwiniaがコンピュータウイルスに感染し混乱状態に陥ったことで、プレイヤーはウイルスの駆除およびDarwinianの救出に挑む。ユニットとなるプログラムを駆使し、またプログラムのアップグレードなどもおこないながらウイルスを撃退していくのだ。

本作は2005年のリリース後、高い評価を獲得。2006年のIndependent Games Festivalでは、大賞にあたるSeumas McNally Grand Prizeも受賞している。その後、マルチプレイ対応の『Multiwinia』や、Xbox 360向けの『Darwinia+』もリリースされた。また、本作はSteamにおける初期のサードパーティー作品であり、懐かしく思う方もいるのではないだろうか。


今回配信されたアップデートでは、グラフィックエンジン全体をいちから書き直してのリマスターが実施。現代の各種グラフィックAPIとの互換性が確保されたほか、アンチエイリアス(MSAA/SSAA/SMAA/FXAA)対応、AMD FidelityFX Super Resolution 1.0のサポート、テクスチャの異方性フィルタリングのサポートなどもおこなわれている。サウンド面に関しては、最大7.1chサラウンドや空間オーディオにも対応したという。

ゲームエンジンの改善を通じて、動作のパフォーマンスも向上しているとのこと。消費電力が減少したことで、ノートPCやSteam Deckにてより長い時間プレイできるだろうとのこと。また、Steamの動的クラウド同期やソフトウェアキーボードのサポートなど、特にSteam Deckでのプレイを意識した対応も実施。このほか、Mac版でのAppleシリコン対応や、多数のバグ修正もおこなったそうだ。

『Darwinia』は、PC(Steam)向けに配信中。なお、4月22日まで80%オフセールが実施されており、202円で購入可能だ。


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