小島秀夫氏、SIEによるスタジオ買収の噂を否定。二転三転した噂話に決着


KOJIMA PRODUCTIONを率いる小島秀夫氏は4月15日、同スタジオはこれまでもこれからも、独立系の制作スタジオであるとTwitter上でコメントした。これに先立っては、ソニー・インタラクティブエンタテインメントがKOJIMA PRODUCTIONを買収したのではないかという噂が駆け巡っていた。その噂を否定した格好だ。
 

 
KOJIMA PRODUCTIONは、コナミから独立した小島秀夫氏らが2015年に設立。『DEATH STRANDING』をPS4独占でリリースし高い評価を得た。その後、PS5/PC版も発売されている。その『DEATH STRANDING』が、PlayStation Studiosの公式サイトのバナーに登場したことで、同スタジオがSIEの傘下に入ったのではないかと噂が広まった。

問題のバナーは今月に入って更新された模様。バナーの左端には、これまではPixelopusが手がけた『アッシュと魔法の筆』が配され、日本の公式サイトでは現在も同作が載っているが、海外公式サイトのバナーでは、同作と入れ替わるかたちで『DEATH STRANDING』が追加されたのだ。バナーにはSIE傘下スタジオの代表作のアートワークがずらりと並んでいる。そのため、SIEがKOJIMA PRODUCTIONを買収し、PlayStation Studiosの一員となったのではないかとの噂が広まることとなった。
 

 
そして小島氏自身の発信によって事態がさらにややこしくなる。というのも、同バナーを小島氏が投稿したのだ。これが暗にKOJIMA PRODUCTIONがSIE傘下入りを認めたようにもうつり、大きな騒ぎになったのである。

しかし、小島氏がコメントしたとおり、KOJIMA PRODUCTIONがSIEに買収されたというのは事実ではなかった。ファンによる誤解だったようだ。今になって『DEATH STRANDING』がSIE公式サイトのバナーに追加された意図は不明だが、もともと同作は、SIEがPlayStation Studiosブランドのもと販売していた。たとえばLucid Gamesの『Destruction AllStars』も同様である。バナーに掲載されているのは、PlayStation Studiosブランドのタイトルであって、必ずしもSIE傘下のスタジオを示しているわけではないということだろう。

ちなみに、SIE社長兼CEOのJim Ryan氏は今年2月、Bungieを買収した際のインタビューにて、今後さらなるスタジオ買収をおこなう考えを示している(GamesIndustry.biz)。同社の動向には引き続き注目が集まる。