カプコンは4月15日、『大逆転裁判1&2 - 成歩堂龍ノ介の冒險と覺悟』(以下、大逆転裁判1&2)の累計販売本数が50万本を突破したと発表した。『大逆転裁判』シリーズはもともとニンテンドー3DSにて『大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險』『大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-』としてリリースされていた。昨年7月に両作をセットにした移植リマスター版『大逆転裁判1&2』が発売。英語のプレスリリースなどを見る限り、このリマスター版のみで50万本を記録したようである。
『大逆転裁判』シリーズは、法廷バトルアドベンチャー『逆転裁判』シリーズの新作だ。同シリーズの生みの親である巧舟氏が手がけている。舞台は19世紀末の日本と倫敦(ロンドン)。主人公は『逆転裁判』シリーズの主人公「成歩堂龍一」のご先祖様である「成歩堂龍ノ介」だ。駆け出し弁護士の成歩堂龍ノ介として、さまざまな事件に関わる。日本で展開されていた物語は、やがて倫敦にも舞台を広げて描かれていく。
『大逆転裁判』シリーズは、第二作目にて完結。つまり、第一作目は未完なのだ。それゆえに、ニンテンドー3DS向けに『大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險』が発売された際には批判を受けることもあった。そして前作発売の約2年後に『大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-』が発売。前作の伏線を回収し、大きなスケールの物語を鮮やかに締めくくる作品として高い評価を獲得した。昨年にはPS4/Nintendo Switch/Steam向けに、両作セットのリマスター移植版がリリースされ、50万本を売り上げたというわけだ。
『逆転裁判』シリーズとしては、『逆転裁判123 成歩堂セレクション』の売り上げが140万本を記録している。屈指の人気をもつ三部作移植には今のところ及ばないものの、移植作品としては上出来だろう。『大逆転裁判』シリーズはニンテンドー3DS版は海外展開されていなかっただけに、特に海外からの売り上げは大きそうである。
ほかのカプコンタイトルから例に漏れず、グローバルIPとして成長しつつある『逆転裁判』シリーズ。この歩みは続くことだろう。今後の展開が期待されるところだ。
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