しずえが『エルデンリング』を遊ぶファンムービーがかわいい。しかしそのオチは大丈夫か


クリエイターのWooden Turtle氏は4月12日、『どうぶつの森』のしずえを題材にしたショートムービーを公開した。全世界で大人気の『エルデンリング』をしずえが遊ぶという内容になっており、ややシュールな映像に仕上がっている。


映し出されたのは「ELDEN RING New Horizon」なる画面。次に、武装した騎士らしきキャラが登場。黄色の大きな大樹の近くを、探索している。左上にはさまざまなゲージが存在するほか、左下にはアイテムらしきアイコンが確認できる。なお、アイテムはかなり心もとない。そして黄色の幕を抜けると、ロードを挟んでボス戦に突入。大きな像の前に、Shinin-ganiと呼ばれる巨大な蟹が降下し出現。騎士は巨大な蟹に立ち向かうも、攻撃を食らい一撃KO。死んでしまう。

そこで画面は暗転。そして“元の世界”へとカメラが切り替わる。どうやらしずえがこのゲームを遊んでいたようだ。Joy-Conをテレビに投げつけたところで、正気に戻るしずえ。自己嫌悪からか、ため息をつき意気消沈している。左手にあったJoy-Conを横持ち。違うゲームを遊び始めたところでムービーが終わる。

動画概要欄によると、「盛り上がっているのを見て、しずえは自分で『エルデンリング』をプレイすることにした」とのこと。しずえがプレイしていたのは、やや『どうぶつの森』の世界観に寄せられた『エルデンリング』だったようだ。謎のカニについては、最初に対峙するボス接ぎ木の貴公子のオマージュだろう。『エルデンリング』の雰囲気の再現度に加えて、グラフィックやUIなど、『どうぶつの森』風アレンジのオマージュがいい味を出している。


ゲームをやめたしずえがJoy-Conを投げつけているが、『エルデンリング』のNintendo Switch版は発売されていないので、本映像ならではの設定か、もしくは無関係のJoy-Conを投げたのかもしれない。いじけながらプレイしたのは、おそらく『大乱闘スマッシュブラザーズ SPCECIAL』かと思われる。選んだモードは「勝ちあがり乱闘(Classic Mode)」。ファイターとしてはしずえを選択。ひとりでJoy-Con横持ちで「勝ちあがり乱闘」をすることが、しずえの憂さ晴らしになるのかは不明。Joy-Conを投げつけるほどの精神状態であることを含めて、やや心配なオチである。

なぜしずえに『エルデンリング』をさせる映像が作られたのかは不明。しかし、ちょっとした推測はできそうだ。『あつまれ どうぶつの森』発売以来、しずえが“ハードコアなコンテンツとコラボする”というファン創作文化が生まれた。理由としては、『あつまれ どうぶつの森』と『DOOM Eternal』の海外発売日が同日だったことに端する。『DOOM Eternal』といえば、暴虐表現が特徴のハードコアFPS。発売が同日であったという偶然から、同作に登場するDOOMスレイヤーとしずえを、二次創作にて勝手にコラボさせるブームが生まれていた。『エルデンリング』と『DOOM Eternal』はまったく関係ないが、しずえにハードコアなものをコラボさせるという文脈が、今回の映像製作につながっているのかもしれない。


今回の動画を製作したWooden Turtle氏は、アニメーターだ。『どうぶつの森』をテーマとしたホラーなショートムービーのほか、「もし『Among Us』がPS1で発売されていたら」といった映像など、多彩な二次創作物を生み出している。気になる方は同氏のチャンネルを訪れてみるといいだろう。