脱出サバイバルホラー『The Backrooms Lost Tape』開発中。“何か”が迫り来る恐怖に怯えながら、黄色く染まった謎の空間から脱出せよ

デベロッパーのCortez Productionsが『The Backrooms Lost Tape』を開発中だ。『The Backrooms Lost Tape』は、謎の空間・バックルームを舞台にするホラーゲームだ。

デベロッパーのCortez Productionsが、ホラーゲーム『The Backrooms Lost Tape』を開発中だ。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2022年内配信予定。ホラーゲームのススメが伝えている。
 

 
『The Backrooms Lost Tape』は、謎の空間・バックルームを舞台にするホラーゲームだ。とある映画館の案内係として働いていた主人公は、何らかのきっかけにより偶然このバックルームに迷い込んでしまう。その場所はどこかの施設の中のようだが、人の気配はなくガランとしている。全体的に黄色に染まった光景からは妙な圧迫感が感じられ、古いカーペットの湿った匂いだけが漂う。

本作にてプレイヤーは、このバックルームからの脱出を目指すことになるという。蛍光灯の明かりが点々と灯り、薄暗い通路は延々と続いているようにも感じられる。何もない殺風景な空間にも思えるが、本作にはサバイバル要素があり、空腹や喉の渇きをしのぎながらゲームを進めなければならないそうだ。また、懐中電灯の電池も確保していく必要がある。電池がなくなり懐中電灯が使用できなくなると、死に繋がる可能性があるとのこと。
 

 
バックルームでは、ほかに誰か人がいる様子はみられないものの、“何か”の存在を感じながら探索を進めることとなる。たとえば暗い部屋にて急に映写機が動き出したり、プールのような場所で水の跳ねる音が響いたり、うめき声らしきものが聴こえてきたり。さらには、血まみれの人の遺体を発見することも。プレイヤーはやがて、その“何か”に遭遇することになるようだ。

本作は、主人公が手に持つビデオカメラで撮影したような視点で進行することが特徴のひとつ。古いカメラらしい映像や音声のノイズにくわえ、上手く再現された手ブレが臨場感を高めている。この撮影された映像を、のちに誰かが再生して視聴しているという設定となっている模様である。
 

 
本作がテーマとしているバックルーム(The Backrooms)には、実は元ネタがある。海外フォーラム4chanに投稿された黄色い部屋の画像に、ユーザーがホラーめいた物語を付け加えていったことがきっかけでミーム化。また今年1月にYouTubeで公開された、バックルームを描いた短編の映像作品(以下に掲載)は、2300万回以上視聴されるほど注目された。

そうしたバックルームの映像作品は複数制作・公開されており、その流れのひとつとしてゲーム開発もにわかに盛り上がっている。Steamにて「Backrooms」とタイトル検索すると、10本以上の作品がヒットする。『The Backrooms Lost Tape』は、そうした一種の社会現象に影響を受けたゲームのひとつというわけだ。開発元Cortez Productionsは、Unreal EngineやUnity向けに独自アセットを販売するなどしており、高い技術力をもっている様子。本作は、高い品質のビジュアル表現をもつ作品となることが期待される。

『The Backrooms Lost Tape』は、PC(Steam)向けに2022年内に配信予定だ。
 

*当時16歳の映像作家Kane Pixels氏が手がけた映像作品

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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