『Max Payne』初代&第二作がセットでリメイク決定。ハードボイルドとバレットタイムの興奮が次世代機でよみがえる
Remedy Entertainmentは4月6日、『Max Payne』および『Max Payne 2: The Fall of Max Payne』のリメイクを制作すると発表した。対応プラットフォームはPC/PlayStation 5/Xbox Series X|S。Rockstar Gamesと合意に至ったうえでの決定だという。
『Max Payne』は、2001年に発売された三人称視点のシューティングゲーム。Remedy Entertainmentが開発を手がけ、複数プラットフォームにて展開。PlayStation 2/Xbox/ゲームボーイアドバンス版はRockstar Gamesから発売された。ニューヨーク市警察の刑事であるマックス・ペインが、薬物中毒者により家族を奪われ、復讐の道を歩む物語を描く。ゲームシステムとしては、バレットタイムやシュートドッジ(横や前方に飛びながらの銃撃)などを採用。アクションの華麗さやハードボイルドなストーリーなどが高い評価を獲得した。
続編『Max Payne 2: The Fall of Max Payne』では、マックスがモナと呼ばれる女性に再会したことで、ふたたび事件に巻き込まれる物語が描かれた。第一作と同様、バレットタイムを駆使しつつ、洗練されたグラフィックでアクションを繰り広げることができた。
今回の発表に際して、Rockstar Gamesの創設者であるSam Houser氏がコメントしている。同氏は、オリジナルの『Max Payne』のゲームをリメイクすることに関して、長らくの友人であるRemedy Entertainmentがもちかけてくれたことに興奮していると言及。Rockstar Gamesは、長年Remedy Entertainmentのチームが制作してきた作品の大ファンであり、新しいバージョンの『Max Payne』を遊ぶのが待ちきれないと、期待をあらわにした。
一方、Remedy EntertainmentのCEOであるTero Virtala氏も発表に際してコメント。『Max Payne』はRemedy Entertainmentの誰もにとって、心のなかの特別な存在であると伝えつつ、世界中の数百万人のファンにとっても同様だろうと語っている。くわえて、Remedy EntertainmentはRockstar Gamesと協働することで、オリジナルの『Max Payne』の物語やアクションおよび雰囲気を、新たな方法でふたたびもたらすことができることに非常に興奮していると伝えている。
開発についての合意は4月6日になされたのこと。『Max Payne』と『Max Payne 2: The Fall of Max Payne』のリメイクは、両作セットで単一のタイトルとして開発されると見られる。ゲームエンジンとしては、Remedy Entertainmentの内製エンジンであるNorthlight ゲームエンジンを採用。同エンジンは、『Quantum Break』や『Control』などの作品で使用された実績がある。
ゲーム開発における予算はRockstar Gamesが管理。ゲームのサイズとしては、Remedy EntertainmentにおけるAAAゲームと同様になるとのことだ。今回の合意に際して、Rockstar Gamesがゲームの配信およびパブリッシングにかかる開発費、マーケティング費、その他の費用を回収した後、Remedy Entertainmentがロイヤリティを得るかたちになるという。
『Max Payne』および『Max Payne 2: The Fall of Max Payne』リメイク版はPC/PlayStation 5/Xbox Series X|S向けに発売予定だ。