SF逃亡劇RPG『Citizen Sleeper』5月5日に発売へ。企業の支配を逃れ、世知辛い宇宙ステーションで生活を送る

Fellow Travellerは4月5日、RPG『Citizen Sleeper』を現地時間で5月5日に発売すると発表した。『Citizen Sleeper』は、宇宙ステーションを舞台としたストーリー重視型のRPGだ。

Fellow Travellerは4月5日、RPG『Citizen Sleeper』を現地時間で5月5日に発売すると発表した。対応プラットフォームはPC/Mac(Steam)および、Xbox One/Xbox Series X|S/Nintendo Switch。本作はXbox Games Passにも提供される。 
 

 
『Citizen Sleeper』は、資本主義社会の辺境に位置する宇宙ステーション、Erlin’s Eyeを舞台としたストーリー重視型のRPGだ。2021年時点では『Project Sidereal』として発表されていた。プレイヤーは、人工の肉体に人間の意識をデジタル化して宿す存在、Sleeperである。その存在は、Essen-Arp社という企業の所有物。そのため、プレイヤーは備品として自身を回収しようと迫るEssen-Arp社の追手を逃れつつ、生活を成り立たせなければいけない。 

Erlin’s Eyeは、企業が崩壊し危機に瀕した星系において、理想主義者たちが立ち上げた場所だ。無政府主義の同盟や寄せ集めの諸勢力たちが牛耳っており、企業の支配からの自由を目指している。薄汚く混沌として、無秩序ながら活気はある社会で、プレイヤーは自らの人生を築き上げるのだ。 

プレイヤーはサイクルが始まるごとに目を覚まし、その日に何をするかを決めることとなる。プレイヤーのアクションは、ダイスによって決められる。サイクルごとにダイスを振り、その結果の出目を数多のアクションに割り当てるのだ。何をするか、相手は誰にするかといった選択が、プレイヤーや周りの人々の人生に影響を与え、やがてステーションの未来を決めるという。また、本作ではクロックと呼ばれるシステムを採用。クロックには、プレイヤーやステーションの住人の行動が記録されているという。そこでは、行動だけでなく、行動が世界に与える影響も記録されていくそうだ。 
 

 
具体的な活動の内容としては、プレイヤーは宇宙港で労働したり、酒場の仕事でシフトを入れたりと、勤労に励むことが可能。あるいは、市場でレアな部品を探したり、屋台で食べ歩きしたりとオフの生活を送ることもできる。ステーションにはさまざまなキャラクターが居住している。回収人、エンジニア、ハッカー、バーテンダー、屋台の商人など、事情があってErlin’s Eyeに暮らしている人ばかりだ。そのうち誰を助けるかを決めるのは、プレイヤー次第。住民たちと同盟を結び、ときには同盟を破り、真実を暴き、追手から逃げる。こうしたサイクルを繰り返して生き残る方法を学び、いつか成功を手にするのだ。 

また、プレイヤーは宇宙ステーションのクラウドにアクセスすることが可能。何十年分ものデータから、新しいエリアを発見したり、秘密をアンロックしたりすることができる。プレイヤーはこうした独自の能力で、未来を変えることができるそうだ。企業の秘密やはぐれAI、失われたデータなどを探り、ステーションのネットワークの深淵を探るのだ。 

『Citizen Sleeper』では、クエストではなくDriveと呼ばれるシステムが採用されている。Driveによって、プレイヤーは自分にとって重要な物語と行動を選べるという。その過程では、5つのスキル(Engineer、Interface、Intuit、Endure、Engage)が形成されていく。くわえて、パークとボーナスがアンロックされていくそうだ。一連のシステムによって、ゲームにプレイヤーの生き方が反映され、変化していくという。 
 

 
『Citizen Sleeper』はPC/Mac(Steam)および、Xbox One/Xbox Series X|S/Nintendo Switch向けに5月5日発売予定だ。パブリッシャーのFellow Travellerは国内企業と協業しての日本展開作品も数多く送り出しているため、『Citizen Sleeper』コンソール版の国内展開も期待したいところだ。 

Yuki Kurosawa
Yuki Kurosawa

生存力の低いのらくら雰囲気系ゲーマーです。熾烈なスコアアタックや撃ち合いを競う作品でも、そのキャラが今朝なに食ってきたかが気になります。

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