Twitch、「視聴者の課金で配信を宣伝する」機能を停止中。ポルノ配信がピックアップされてしまったためか

Image Credit: Caspar Camille Rubin
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Twitchは現在、配信者のストリームを視聴者の課金でプロモーションするBoost Train機能を停止していると発表した。海外メディアPCGamerに対し、Twitchの代表が伝えている。

Twitchでは以前から、視聴者の寄付によって、配信者のストリームをプロモーションする機能が試験されてきた。早い例では、2020年12月よりコミュニティチャレンジの一種「このストリームをブースト!」が登場している。視聴者は、視聴などで貯まるチャンネルポイントを配信者に寄付することで、ストリームをブーストすることが可能。ブーストされたチャンネルはTwitchで目立つ場所に表示されるようにプロモーションされ、新たな視聴者獲得へつなげられる機能だった。

ところが、Twitchは2021年9月のパッチノート配信でさらなる機能を告知。配信者に対するブーストを、チャンネルポイントではなくリアルマネーで購入できる機能を試験的に導入した。ストリーム中の10分間において、ブースト購入の選択肢がランダムでポップアップ。0.99セントで1000のリコメンド、2.97ドルで3000のリコメンドを購入することが可能だった。また、配信者が自身でブーストを購入することも可能。同機能は、視聴者数250名以下のストリーマーにのみ実験的に提供され、規模の小さいストリーマーに露出の機会を与えることを目的としていた。

Image Credit: Casper Camille Rubin


しかし、有償ブーストはストリーマーなどから賛否を呼ぶことに。小規模ストリーマーに機会を与えるためとしつつ、すでに人気のあるストリーマーに対し有利に働いてしまうシステムや、サブスクリプションなどと異なり、支払った金額が配信者には分配されず、Twitchの利益となることなどが議論を呼んだ。当該の有償ブースト機能は、2021年末にテストを終了。しかし、代わりに2022年3月より、似た機能をもつBoost Train機能が導入された。同機能では、視聴者がサブスクリプションやビッツを購入することでチャンネルを目立つ位置にプロモーションすることが可能となっていた。

ところが、本機能について思わぬ落とし穴が発見された。TwitchストリーマーのTheNoosh22氏やZach Bussey氏などによれば、Twitchトップ画面に「ストリーマーのコミュニティからプロモートされた配信」としてポルノ配信がピックアップ表示されているというのだ(リンク先は成人向け画像を含むため注意)。悪意のあるユーザーがBoost Trainを悪用し、ポルノ配信がトップ画面に表示されるように仕向けた可能性が高い。Twitchは13歳以上から利用できるプラットフォームとして、性的コンテンツにも明確な制限を設けている。本来であれば、目に触れぬうちにBANなどの対処をされるポルノコンテンツが、プロモーションシステムのせいで一躍サイトの大舞台に躍り出てしまったわけだ。

Image Credit: Stanley Li

こうした動きを受けたためか、Twitchは視聴者の課金で配信をプロモーションするシステムを打ち切るに至ったようだ。Twitchは海外メディアPCGamerに対し、Boost Trainを無効化したことを認めている。具体的な理由は明かされていないものの、今回のような「荒らし」行為に対する改善策が打ち出されない限り、Boost Train機能の復活は難しそうだ。さまざまな議論と波乱に見舞われた有償ブースト機能は、今後どうなっていくのだろうか。

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