ゲームエンジンGameMakerが日本語に正式対応。名前も改められ、新たな出発

 

YoYo Gamesは3月31日、ゲームエンジンGameMakerについて、バージョン2022.3アップデートを公開した。これまでGameMaker Studio 2とされていた同ツールの名前がGameMakerと改められたほか、ツールが正式に日本語に対応している。

GameMakerは、2Dゲーム開発に特化したゲームエンジンだ。PC向けだけでなく、モバイルやコンソール向けのリリースにも対応。特徴としては、ドラッグアンドドロップを用いたビジュアルスクリプトと、独自言語によるコードに対応している。また細かい制御についてもゲームエンジン側でサポートしてくれるなど、プログラムについて深い知識がなくとも、2Dゲームが作りやすい強みをもつ。インディー開発者に幅広く利用されており、有名なところでは『UNDERTALE』や『Risk of Rain』『Downwell』『Katana ZERO』『VA-11 Hall-A』『ホットライン マイアミ』といった採用例が挙げられる。

目玉となるのは、日本語の正式対応だろう。同ツールにおいては、ポーランド語に韓国語、イタリア語、そして日本語に対応。これによって、ゲームのIDE (統合開発環境)が日本語化される。General Settingの言語項目からJapaneseを選ぶことで、UIなどが日本語となる。マニュアルについてもローカライズされる予定あり。こちらは現時点ではまだ対応しておらず、のちに実装されるようだ。ツールだけでなく、マニュアルの日本語化は開発者にとって嬉しいことだろう。


バージョン2022.3アップデートでは、冒頭に述べたようにツール名はGameMaker 2からGameMakerへと改称。あわせて、各機能の名名も変更されている。またベータ版にてテストされていた動画埋め込み機能Video Playbackも正式実装。より自由に動画を挿入できることとなった。そのほか、フィルターが新たに追加されており、演出についても強化。そのほか、さまざまな機能の追加やバグ修正が施されている。詳細は、公式サイトのパッチノートを確認してほしい。