ストラテジーゲームパブリッシャーHooded Horseの7タイトルがどどんと日本語化へ。宇宙戦争も神の仕事もぐっと遊びやすく 

『The Way of Wrath』

パブリッシャーの Hooded Horseは3月30日、同社が取り扱うタイトルすべてについて、日本語に対応することを発表した。 パブリッシャーがこれまでにリリースした(もしくはリリースする)、7つの作品が日本語対応の対象となっている。

対象タイトルとしては、まず 先史時代の部族を率いるストラテジーRPG『The Way of Wrath』。船の設計、偵察、兵站戦略に重点を置いたSFリアルタイムストラテジー『Falling Frontier』。地球上のさまざまな派閥抗争を描く宇宙探査・地政学ゲーム『Terra Invicta』。王朝を何世代にもわたって導く歴史ストラテジーゲーム『Old World』。宇宙4Xグランドストラテジーゲームに、RPG要素を取り入れた『Alliance of the Sacred Suns』。宇宙戦略・サバイバルゲーム『Fragile Existence』。神となって人々を導く街づくりゲーム『Fata Deum』。以上7タイトルが日本語対応される。
 

『Terra Invicta』

 
Hooded Horseは、アメリカのテキサス州ダラスに拠点をおくパブリッシャーだ。インディーゲームのパブリッシングをおこなっており、主にストラテジーゲーム・シミュレーションゲーム・RPGを中心として取り扱っている。

Hooded Horseを立ち上げたCEOのTim Bender氏は、もとコンサルティング企業McKinsey & Companyにてビジネスマネジメントコンサルタントを務めていた人物だ。また、法律事務所Fulbright & Jaworskiにて、商業上の訴訟を取り扱う弁護士としても働いていた経歴をもつ。インディーゲームのポテンシャルを信じてHooded Horseを立ち上げたというBender氏は、公式ページのブログでもインディーデベロッパー向けのビジネス解説記事を複数投稿している。

今回の全タイトル日本語対応については、Bender氏の経歴が関わっている可能性がある。というのも同氏は、ハーバード大学で東アジアの歴史と言語に関する分野で2つの修士号を取得しているという。ブログにおいても、中国のSteamユーザーの動向について分析する記事を投稿しており、東アジア圏でのマーケティングに強い関心を示していることがうかがえる。Hooded Horseタイトルは、いずれの作品も中国語に対応している。
 

『Fata Deum』

 
パブリッシャーとしては、今回の日本語展開も、東アジアでのマーケティングの一環としておこなっているのだろう。今後Hooded Horseから発表されるタイトルについても、国内展開が積極的におこなわれることを期待したいところだ。