終末世界の逃避行アクション『The Cub』発表。ポストアポカリプスの都市を駆け抜ける2Dパルクール 

 

パブリッシャーのUntold Talesは3月25日、横スクロールアクションゲーム『The Cub』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS4/PS5/Xbox Series X|S/Nintendo Switch。Steamストアページによれば、本作は日本語に対応する。 
 

 
『The Cub』の舞台となるのは、大きな環境災害が起きたあとの世界。超富裕者は火星へと逃れたものの、残る人類は地球で衰退の一途をたどっていた。しかしこうした人類のなかで、ある小さな子供が有害な惑星の環境に対し免疫を獲得する。そして数十年が過ぎ、火星に出ていた人類が地球へ帰還。免疫をもった子どもであるThe Cubを発見し、捕獲を試みる。プレイヤーはThe Cubとして逃避行の旅に挑み、都会の廃墟を駆け巡ることとなる。 

本作では、文明が朽ちた世界において、パルクールアクションをおこなうこととなる。ときに進化した野生生物や、危険な植生を利用しながら、先へと進むのだ。ステージを進むなかでは、環境を利用したパズルも存在。頭を使いつつ、道を切りひらいていくことになる。また、主人公は人間の狩猟者に追われる身でもある。道中妨害してくる人間の追手を振り払いながら先へ進んでいこう。 
 

 
世界には、なぜ人類が衰退したかという謎に対する物語やヒントがちりばめられている。崩れかかったブルータリズム建築の時計塔や、打ち捨てられた遺伝子工学の研究所などがThe Cubを待ち受けるという。枯渇してしまった化学薬品の鉱脈や、拡大しすぎた戦場の跡など、数々のステージが物語を秘めている。 

旅の途中では、火星からのRadio Nostalgiaなるラジオが流れている。火星の富裕層が語る物語を聞いたり、滑らかな声のDJが流す心休まる楽曲に耳を傾けたりと、冒険を盛り上げてくれるようだ。本作のビジュアルは、90年代後半~00年代初頭のアニメ映画「ターザン」「アトランティス 失われた帝国」「エル・ドラド 黄金の都」などに影響を受けているとのこと。くわえて、アメリカのアニメーターGenndy Tartakovsky氏の作品「Primal」も参考にしているという。 

本作の開発を手がけるDemagog Studioは、セルビアに拠点をおくスタジオだ。2018年にはiOS/Android向けに、終末後の地球でゴルフを楽しむ作品『Golf Club Wasteland』を発売。同作はのちにPCやコンソールでも展開された。Steamストアレビューでは300件以上のレビューから「非常に好評」とのステータスを獲得している。寂寥感のある荒廃した地球の雰囲気が高い評価を受けているようだ。スタジオが得意とするポストアポカリプスの世界観を舞台に、『The Cub』では横スクロールアクションが展開されるようである。 
 

 
『The Cub』はPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS4/PS5/Xbox Series X|S/Nintendo Switch向けに発売予定。『Golf Club Wasteland』が国内パブリッシャーと協働で日本語展開されただけに、『The Cub』コンソール版の日本展開も期待したいところだ。