推理ADV『シャーロック・ホームズ 悪魔の娘』Nintendo Switch版が4月7日に配信決定。ウクライナのスタジオが困難を乗り越えリリースへ
デベロッパーのFrogwaresは3月25日、推理アドベンチャーゲーム『シャーロック・ホームズ 悪魔の娘』のNintendo Switch版を、4月7日に配信すると発表した。価格は3650円で、4月13日までは15%オフの3102円で購入可能。
『シャーロック・ホームズ 悪魔の娘』は、名探偵シャーロック・ホームズを主人公とする推理アドベンチャーゲームシリーズのひとつ。2016年にPC/PS4/Xbox One版が発売され、今回Nintendo Switch向けに移植される。本作では、19世紀末のロンドンの街を舞台に、4つの事件の真相を追うこととなる。また、ホームズの養女であるケイトリンや、隣の部屋に越してきたミステリアスな女性も登場し、さまざまな想いが取り巻く物語が描かれる。
事件の捜査においては、証拠品や手がかりを求めて、ベイカー街やホワイトチャペル地区などを含むロンドンの街を探索。また、容疑者を尾行したり、証人尋問をおこなったりすることも。容疑者や依頼者の風貌などを観察し、さまざまな情報を読み取っていくゲームプレイも特徴のひとつだ。人物像をどのように洞察するかによって、その後の推理にも影響していく。
本作の開発元Frogwaresは、ウクライナに拠点を置くスタジオだ。ロシア軍による侵攻を受けるなかで、本作のリリースの準備を進めてきたという。発表にあたり同スタジオは近況も報告。現在同スタジオでは、働けるスタッフだけで維持している状況にあり、スタッフのなかには人道支援ボランティアのために国内各地に赴いたり、国を守るために軍に入隊したりといった者もいるそうだ。安全な場所に逃れ、国内外からリモートワークをおこなっているスタッフもいるとのこと。同スタジオは、そうしたスタッフ全員に引き続き給料を支払いながら、戦争が終わるのを待っていると述べている。
また、同スタジオは経済的な後ろ盾があるわけではない独立運営のため、スタジオを維持できるかどうかはスタッフと、作品を遊んでくれるプレイヤーのサポート次第であるともコメント。そして、現在の困難がすべて終わり再建・再出発の時を迎えるまで、前に進み続けるとした。
『シャーロック・ホームズ 悪魔の娘』のNintendo Switch版は、4月7日に配信予定。ニンテンドーeショップでは予約受付が開始している。