『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』で「行商人テリー」を集める謎チャレンジ。野を越え山を越え4人のテリーが集結
『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』にて、奇妙なチャレンジに取り組んだユーザーがいるようだ。その内容はというと、「4人のテリーを1か所に集める」という挑戦である。海外メディアGamesRadar+などが伝えている。
テリーは、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』に登場する行商人。リンクに対し、ルピーと引き換えに木の矢や素材を販売してくれる。いらなくなった防具や素材なども買い取ってくれるほか、ガンバリカブトやツルギカブトといったカブトムシをもっていくと、特別なアイテムと交換してくれるのだ。ゲームを進めていれば、何かとお世話になる機会の多いNPCである。
そんなテリーにはどこで出会えるのかというと、ハイラル各地に存在する馬宿で顔を合わせることができる。リバーサイド馬宿やゲルドキャニオン馬宿など、各地の宿に滞在してはアイテムを売買してくれるわけだ。行商人であるからして、あちこちの宿を転々としているというのは納得がいく話である。が、それはもちろん設定上の話。実際のゲームで単独のテリーがほうぼうを巡っているわけではない。つまり、各宿にはそれぞれ、NPCのテリーが配置されているわけである。ハイラルにテリーはたくさんいるのだ。
ここである疑問が生じる。ある宿にいるテリーを、何とかして移動させてほかの宿のテリーと引き合わせたら何が起こるのか? このクエスチョンに挑戦したのが、YouTuberのThornyFox氏である。同氏は、各馬宿にテリーが存在することに着目し、4人のテリーを1か所に集結させるという挑戦を試みている。
しかし、離れた場所にいるテリーをどうやって大集合させるのか。もちろん、テリー自身に動いてもらうよりほかない。ではどうやってテリーを移動させるのかというと、驚きのテクニックがあるわけでもなく、ひたすら地道な努力がいる。リンクがタックルでテリーに衝突すると、テリーは尻もちをつき、やや後ろにノックバックする。この動きを利用して、テリーを少しずつ、少しずつ動かしていくのだ。果てしない道のりである。映像では野を越え山を越え、ひたすらテリーに体当たりを繰り返すリンクの姿が映し出されている。途中からは3人のテリーを同時に運ぶという荒業に出ていたようだ。
こうしてThornyFox氏のたゆまぬ努力により、4人のテリーが集められることとなった。それぞれはにかんでいたり、憔悴していたり、寝落ちしていたりと、長旅の疲れを感じさせる四者四様の姿である。同一人物が集まったからといって、とくに時空が歪んだり、あるいは秘密の実績が解除されたりといったことはない。各テリーはそれぞれ、ゲルドキャニオン馬宿、平原外れの馬宿、リバーサイド馬宿、湿原の馬宿から連れてこられた。1日につき1~2時間ずつプレイし、累計10時間程度でチャレンジを達成したという。
ThornyFox氏によれば、NPCは赤い月によってデスポーンすることはないため、問題なく長時間の旅路も越せたとのこと。ただしNPCから一定範囲を離れると位置がリセットされてしまうため、すべてのテリーを同時に移動させる必要があったそうだ。またセーブやロード、テレポートや休眠を挟むとNPCの位置はリセットされてしまうため、焚火で休息したのちテリーはいなくなってしまったという。ちなみに人数が4人だったのは、英語版のテリーの名称である「Beedle」と「ビートルズ」をかけたダジャレだった模様である。
ちなみに複数のテリーを引き合わせるチャレンジはThornyFox氏が初の試みではない。国内では動画投稿者のドリルカラマリ氏が、2018年に早くも2人のテリーを引き合わせている。動画内では、「坂道ではNPCと挟んでテリーを移動させるとよい」といったテクニックも紹介されている。ThornyFox氏に触発された我こそはという人は、ぜひ動画を参考に全テリーコンプリートを目指してみてほしい。