デッキ構築アドベンチャー『Foretale』正式発表。カードによって無数に分岐する異世界の物語

パブリッシャーのDear Villagersは3月23日、『Foretale』を正式発表した。『Foretale』はデッキ構築によって物語が進行するアドベンチャーゲームだ。

パブリッシャーのDear Villagersは3月23日、デッキ構築アドベンチャーゲーム『Foretale』を正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)/海外Nintendo Switch。リリース時期は2022年夏とされている。 
 

 
『Foretale』はデッキ構築によって物語が進行するアドベンチャーゲームだ。本作の世界は、暗黒の予言により脅かされている。プレイヤーは、しがない盗賊で鳥人のVolepainとなって、パーティーのメンバーを集めることとなる。キャラクターは動物を擬人化した姿をしており、虎のアーチャーであるLéoや、ゴリラのKarst、ゾウのIsabeau、オウムのPattenboisなど、個性的な面々がそろっている。 

プレイヤーは、多彩なキャラクターが独自にもつスキルを使いこなし、また消費可能なカードを利用することで、さまざまな状況や出会いが待ち受ける物語の道を切りひらいていく。シナリオに対しどのように対処するかはプレイヤー次第。ステルスに挑んだり、策略をめぐらせたり、交渉したり。あるいは暴力に訴えるなど、数々の道が用意されている。 
 

 
本作は複数回プレイすることで、さまざまに枝分かれする物語をアンロックすることが可能だ。一つの問題に対しても、多くの解決策を見出すことができる。ときには、はじめは不可能に見えた道も切りひらくことができるかもしれない。異なるカードの組み合わせを実験することで、プレイヤー自身の価値観に沿った独自の物語を描くことができるのだ。 

トレイラーからは、テーブル上に配置されたカードをもとに物語が進行していく様子が確認できる。たとえば他人に見つかると衛兵を呼ばれてしまったり、カード同士でぶつかってバトルしたり、火炎瓶を投げて敵にダメージを与えたりといった様子が見られる。戦闘だけでなく、鍵のカードを使って仲間を牢屋から助け出すといったシーンも見られた。こうしたカードを所持しているか、いないかによっても、物語の展開が分岐していくのだろう。 

本作を手がけるのは、フランスに拠点をおくスタジオAlkemiだ。同スタジオは2011年に設立し、シューティングゲーム『Transcripted』や『Drifting Lands』などを手がけてきた。Alkemiの創設者Alain Puget氏によれば、開発チームはテーブルトップゲームのファンだという。テーブルトップゲームのオープンエンドな性質をビデオゲームにもちこみ、音楽や声優の演技などメディアとしての利点と組み合わせようと取り組んでいるそうだ。デッキ構築のメカニクスとナレーションや実験を組み合わせることは独特の試みになったといい、プレイヤーに新たな体験を届けられると伝えている。 
 

 
『Foretale』はPC(Steam)/海外Nintendo Switch向けに2022年夏発売予定だ。なおパブリッシャーの Dear Villagersは国内パブリッシャーなどと協業しての日本展開にも積極的な企業だ。本作ストアページのゲーム説明は日本語化されているため、今後国内展開に期待したいところである。 

Yuki Kurosawa
Yuki Kurosawa

生存力の低いのらくら雰囲気系ゲーマーです。熾烈なスコアアタックや撃ち合いを競う作品でも、そのキャラが今朝なに食ってきたかが気になります。

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