協力型2D料理アクション『Let’s Cook Together 2』がSteam向けに発表。食を通じて地球を救え、世界各国を股にかける料理アドベンチャー


ポーランドの開発スタジオYellow Dotは3月19日、協力型の2D料理アクションゲーム『Let’s Cook Together 2』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、リリース時期は未定。
 

 
『Let’s Cook Together 2』は、料理を題材としたストーリー重視のアクションゲームだ。舞台となるのは、人々が絶滅の危機に瀕している地球。人類は生活の諸活動に必要な資源を枯渇させてしまい、路頭に迷っていた。もはや世界には、食べ物もなければ人々の行き場すらない。そんな中、選ばれしわずかな人間たちが、世界を存続させるために抜本的な対策に乗り出した。今や過剰なゼロ・ウェイスト(廃棄物を無くす)精神をもつNutri Inc.の支配により、地球は反理想郷的なディストピアに変わりつつある。反旗をひるがえすべく、プレイヤーは選ばれし人として、料理の力で世界を救うために立ち上がることとなる。地球に平和をもたらすため、人類が安全で健全な生活を送れるような食品を作ることが、プレイヤーの責務だ。

プレイヤーは、とある選ばれし料理人としてプレイする。イタリアから日本まで世界各所の人々に、手作りの料理を提供していくのが主な目的だ。本作は協力プレイがメインで、最大4人で調理をおこなう。さまざまな食材や調理器具を駆使しながら、要求されるレシピ通りの料理を市民に提供していこう。食材を調達し、下ごしらえ後に調理を済ませ、皿に盛り付けて提供するのが、基本的なゲームの流れだ。しかし、ことはそう簡単には進まないようである。
 

 
ステージである厨房は、さまざまな構造のものが存在する。たとえば、長い配膳カウンターで仕切られ、必要な食材や調理器具が、それぞれ部屋の反対側に配置されていたりする。実用性とはほど遠い厨房を舞台に、プレイヤーは所狭しと駆け回りながら、調理をおこなうのだ。厨房内は決して広くない。他のプレイヤーとぶつかると、手持ちの食材や料理が空中を舞ってしまう。うまくキャッチできなければ、最悪地面に落下。そうなると床の掃除作業が必要だ。また時には効率化を図り、他プレイヤーに食材を投げつけるのもよいだろう。だたし、目測が誤ると投げた食材が別のプレイヤーに直撃し、作業を中断させてしまいかねない。このように、タイムロスの要因はいたるところに潜んでいる。

そんな本作の作風は、同じ協力型の料理アクション『Overcooked』を彷彿とさせる。同作では、走るトラックの荷台や川に流れるいかだの上といった無茶な舞台が登場したが、『Let’s Cook Together 2』では、現実的な厨房が目立つ印象だ。クセのある2Dグラフィックや、手足が左右へと不自然に揺れるドタバタモーションも、独特の風合いを醸しだしておりどこか印象的だ。

なお本作では、ミッションごとに適切なシェフを選んだり、調理の能力をアップグレードしたりする要素もあるようだ。今後の予定としては、厨房を自分自身で配置できるレベルエディターが搭載予定。また、バトルモードやエンドレスモードなどを含む、さまざまなチャレンジで遊べるパーティーモードも実装されるとのこと。そして、2人プレイ・3人プレイ・4人プレイごとに、異なるレベルレイアウトもおこなわれる予定だそうだ。
 

 
『Let’s Cook Together 2』の開発を手がけるのは、ポーランドのグダニスクに拠点を置く開発スタジオのYellow Dot。「コミュニケーション」を主なテーマとして掲げており、熟練プレイヤーから初心者まで、誰もが一緒に楽しめる協力ゲームの開発を専門とするスタジオだ。過去には爆弾解除ゲーム『Them Bombs』や、『Let’s Cook Together 2』の前作である『Let’s Cook Together』などを開発。『Let’s Cook Together』は本稿執筆時点で43件のレビューから、ステータス「好評」を獲得している。『Overcooked』のフォロワーゲームとして、ドタバタの協力プレイを楽しめる点が高評価を得たようだ。続編においても、さらにブラッシュアップされたゲームプレイが期待される。

今回の『Let’s Cook Together 2』においては、2~4人で協力しつつ進めるゲームである一方で、「ストーリー重視の作品」と紹介されている。食を通じて人類に深い問いを投げかける魅力的なストーリーが展開されるとのことで、一体どのような物語が描かれるのか気になるところだ。

『Let’s Cook Together 2』はPC(Steam)向けに発売予定で、リリース時期は未定。また現在、公式サイトにてクローズドベータ版の参加を受付中。さらに2022年第3四半期には、早期アクセス版も配信予定だ。気になる方はチェックしておこう。