パブリッシャーのPlayWayは3月17日、建築シミュレーションゲーム『Venice Master』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2024年リリース予定。Steamストアページによれば、本作は日本語表示に対応するようだ。
『Venice Master』の舞台となるのは、ルネサンス期のヨーロッパ、経済と文化の中心地ヴェネツィアである。プレイヤーはここで建築などを手がけ、ヴェネツィアの街を発展させていくことになる。
まずはヴェネツィアの特色である水上建築に取り組もう。事前準備としてはさまざまな用意がいる。必要な建設機械や冶金のための設備、木工機械などを建造し、あわせて輸送用に特化したボートもそろえておこう。機械を設置したり、歯車を組み合わせたり、設置した機械を稼働させたりといった仕事は、プレイヤーがおこなうことになるようだ。水上建設を繰り返しているうちに、より野心的なチャレンジに挑むことも可能。ヴェネツィアの名所リアルト橋を再建したり、貴族の豪華な邸宅を作ったり、さまざまな建築に挑もう。
本作では建築だけがプレイヤーの仕事ではない。稼いだお金を投資することも大切な役目だ。より多くの工房や職人に投資し、事業を広げていこう。ヴェネツィアには購入すべきビジネスが多数転がっており、これらを買い付けることで、街の大物と取引を結べるようにもなる。著名なヴェネツィアの艦隊に銃や大砲を作ったり、サン・マルコ広場の鐘楼やほかの教会で時刻を伝える鐘を売ったりと、可能性は広がっていく。つましい小さなゴンドラ修繕屋から始まり、大規模な建築を手掛ける一流の工房を目指すのだ。
ヴェネツィアの街では、ミッションを達成したのち、街をじっくり探索することもできる。ゴンドラを漕ぎ出し、水路を通じて美しい景観を味わおう。初めは方向感覚をつかみにくいものの、徐々にランドマークなどを認識できるようになるとのこと。自身が作り上げた建築が並ぶ水上都市を見て回るのも一興だろう。
本作を手がけるのは、インディーデベロッパーのSolidGamesだ。現在並行して制作しているゲームとしては、中世ヨーロッパの修道院運営を手がける『Monastery Builder』や、中国の万里の長城建設中の集落を題材とした『Chinese Frontiers』などを開発中。歴史的な題材をもとに、多彩な建設シミュレーションを展開するのが得意なスタジオだ。『Venice Master』でもその手腕に期待したいところである。
『Venice Master』は2024年、SteamにてPC向けに発売予定だ。