農業生活シム『Coral Island』発表。サンゴ礁に囲まれた島で特別な誰かを見つける、牧歌ライフシム 

Humble Gamesは3月18日、農場・生活シミュレーション『Coral Island』を正式発表した。『Coral Island』は、農業と生活をテーマとしたシミュレーションゲームだ。

Humble Gamesは3月18日、農場・生活シミュレーション『Coral Island』を正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam/Humble Bundle)。さらにKickstarter実施時のストレッチゴール公約によれば、本作はPlaystationプラットフォーム/Xboxプラットフォーム/Nintendo Switchにも対応するようだ。リリース時期は2022年を予定しており、まず英語/インドネシア語版が早期アクセス配信開始したのち、まもなくアップデートで日本語が追加されるとのこと。 
 

 
『Coral Island』は、農業と生活をテーマとしたシミュレーションゲームだ。プレイヤーは、都会での暮らしを離れ、新たな生活を始めようとしている人間である。新天地にて自分らしく過ごし、夢に見たのどかな農場を作り上げるのだ。穀物を育て、動物の世話をし、自然と絆を結ぼう。そうしたなかでは、近くの街やサンゴ礁を、ふたたび盛り上げることが可能。そして50人以上の住民が暮らす地元の活気あるコミュニティと関係を築くのだ。 

舞台となる島、Coral Islandは7つのエリアで構成されている。中心地であるStarlet Townのほか、ビーチや湖、森林など自然豊かなロケーションが存在。また灯台が位置するLookoutや、森のなかでも学校などが位置するWoodland、地元の大工が暮らすHillsideなどがあるようだ。島の天気や時間帯は動的に変化する。晴れや強風、雨、嵐の日もあれば雪の日も存在。昼夜の概念もあり、タイムスライダーで時間の流れを調整することもできる。 

まずは、荒れ果てた土地を耕し、農場を作り上げよう。どんな建物を建て、どんな穀物を育て、どの動物を育てるかはプレイヤーの思いのままだ。栽培できる作物は75種類以上あるとのこと。ニンジンやトウモロコシといった定番の野菜から、アジア原産の固有の品種まで、幅広い作物を収穫できる。作物はそれぞれ収穫できる季節が異なっている。品種によっては複数にわたる季節で育てられることもあり、日ごとに収穫できる場合もあるようだ。一方本作では果樹を植えることもできる。バナナやドラゴンフルーツなどは育つまでに11日かかり、1年のうち2シーズンにわたり収穫可能。オフシーズンには枯れてしまう。一方マンゴーやリンゴなどの木は育つまで28日を要し、オフシーズンでも枯れない。シーズン中は1日1個、毎日果物を収穫できる。
 

 
家畜については、はじめに鳥小屋や納屋を建築することで育成が可能。鳥小屋ではクジャクやニワトリ、ウズラ、アヒルを飼育でき、納屋ではヤギ、ラマ、ブタ、ヒツジ、ジャコウネコ、牛など多岐にわたる動物を飼育できる。これらの動物は定期的にブラッシングしてやり、毎日餌を与えることが必要だ。 

『Coral Island』では、季節の変化に応じて物語が変わってゆく。探索に日々を費やしたり、街で人生をともに作り上げる特別な誰かを見つけたり。あるいは海を救ったり、モンスターでいっぱいの洞窟に乗り込んだり、ひたすら農場を完璧に作り上げたり。過ごし方はプレイヤー次第だ。なお、プレイヤーは島で過ごしているうちに、スキルポイントを獲得することができるとのこと。鎌を使って複数の作物を一気に収穫するなど、農作業で役立つ能力をスキルツリーから獲得できるようだ。 

本作では自身をカスタマイズすることも可能。服装やアクセサリー、体格などを組み合わせて、自分のなりたい姿を表現することができる。家についても、家具を購入してカスタマイズすることが可能だ。さらに、島に住む住民と交流を深めることも。住民たちと会話し、興味があることを突き止め、ぴったりなものをプレゼントして心をつかもう。このように交流できる住民のなかには、独身の人物も20名いるそうだ。関係を築き、心をつかみ、特別な一人を見つけることもできる。準備が整ったら、ともに農場であらたな人生のチャプターを始めることが可能だ。子どもを設けられる可能性についても示唆されている。
 

 
島をよりよい場所にするため、コミュニティのプロジェクトに参加し、街を盛り上げることもできる。お金を払って地元民のための庭を作ったり、地元の博物館を拡張し、遺跡を修復する方法を突き止めたりすることも可能。街のランクを上げていけば、コミュニティもより活気づいていく。 

本作は、釣り要素も豊富に用意されている。魚やヒトデ、イカなどを捕まえられるほか、ビーチにはカニも生息しているそうだ。一部の淡水魚・海水魚は季節や時間帯・天候によって出現し、夏の夜明け・冬の雨の日などにしか見られない生き物もいるとのこと。Coral Islandはかつて幅広い種類の水生生物の生息が見られていたが、今は衰えているようだ。プレイヤーが島のエコシステムを回復させることで魚の種類は増えていき、なかには伝説の魚も現れるかもしれないとのこと。 

また本作ではサンゴ礁を回復させるため、ダイビングをすることもできる。ダイビングスポットは島の東西南北に1か所ずつあり、探索するにつれさらに深くまで潜れるようになるようだ。海底を綺麗にすることで、貴重な魚を守ることが可能。また、海藻を集めれば家畜や穀物の質を上げることにもつながるという。加工した海藻をNPCの研究所にもっていくと、種子、苗木、苗、飼料、または餌のいずれかを改良することができるそうだ。 
 

 
このほか、島では季節ごとに2回のお祭りを開催。桜祭りやビーチの大掃除など、さまざまな催しが用意されているようだ。さらに、犬・猫・猿・狐などをペットにして農場で戯れたり、室内で一緒にくつろぐことも可能だという。70種類以上のレシピから料理をしたり、カットシーンやストーリーラインを含むクエストが展開されたり、とにかくアクティビティが盛りだくさんとなっている。また島には女神・人魚・巨人の伝説が残っていたり、島の周囲の石油採掘をもくろむ企業がいたりと、ナラティブ面でも多数の展開が待っているようだ。 

本作の開発を手がけるのは、インドネシアに拠点をおくスタジオStairway Games。アーティストやエンジニア、開発者など、さまざまな分野の専門家でチームが構成されているそうだ。プレイヤーを没入させ、まだ見ぬ世界や物語、設定などを体験してもらうことを目標に開発を続けているとのこと。『Coral Island』は、クラシックな農業シミュレーションゲームの楽しさを維持しつつ、さらに現代化し、より没入できる体験を企図して作られているそうだ。 
 

 
『Coral Island』はPC向けに、Steam/Humble Bundleで配信予定だ。 Kickstarter実施時のストレッチゴール公約によれば、本作はPlaystationプラットフォーム/Xboxプラットフォーム/Nintendo Switchにも対応するとのこと。

Yuki Kurosawa
Yuki Kurosawa

生存力の低いのらくら雰囲気系ゲーマーです。熾烈なスコアアタックや撃ち合いを競う作品でも、そのキャラが今朝なに食ってきたかが気になります。

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