サイバーコネクトツー、『戦場のフーガ』の7日間の売上を「子供支援団体」に寄付。できることをやる試み
国内のゲーム会社サイバーコネクトツーは3月14日、同社のゲームソフト『戦場のフーガ』の7日間の売上金全額を、公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンに寄付すると発表した。寄付対象となる期間は、3月14日から3月20日まで。
『戦場のフーガ』は、“戦争×復讐×ケモノ”をテーマとしたドラマティックシミュレーションRPGだ。『テイルコンチェルト』や『Solatorobo』など、イヌヒト・ネコヒトたちが暮らす浮遊大陸を舞台とした「リトルテイルブロンクス」の世界観を受け継ぐ作品である。対応プラットフォームはPS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/Nintendo SwitchおよびPC(Steam/Epic Gamesストア)。物語の主人公は、家族や故郷を奪われた12人の子どもたち。彼らは、禁忌とされる洞窟で発見した未知の力を秘める巨大戦車タラニスに搭乗。捕虜となった家族を救出するため、強大な侵略者であるベルマン帝国軍への復讐を誓う。
今回の発表で興味深いのは、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンに寄付するという点。同団体は、国連に公式に承認された、子どもたちのための民間の国際援助団体。活動としては、全世界の子供の教育や食料支援のほか、紛争と災害への緊急援助もしている。現在ロシアがウクライナに侵攻を進めており、数多くの企業がウクライナ支援を表明している。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンも、「ウクライナ危機 緊急子ども支援」を実施中だ。
また今回の寄付に際して、サイバーコネクトツー代表取締役の松山洋氏は、現在の世界情勢をふまえて我々に出来ることは何かということを真剣に考えたとコメント。作品に込めたメッセージと共に本作の売上を「戦争で苦しんでいる子どもたち」に届けることにしたと語っている。固定額ではなく7日間の売上金という点も含め、松山氏の「我々に出来ることは何か」という真摯なメッセージを強く感じさせる試みである。
『戦場のフーガ』は、サイバーコネクトツーとしては初の自社パブリッシング作品である。長らく下請けを続けてきた同社であるが、自社開発・販売として『戦場のフーガ』を売り出しており、裁量が自由であるがゆえに今回のような寄付もできたのだろう。
『戦場のフーガ』は、PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/Nintendo SwitchおよびPC(Steam/Epic Gamesストア)にて販売中である。