スクウェア・エニックスは3月11日、Nintendo Switch向けレースゲーム『チョコボGP』に関して、現在発生している不具合、および今後のアップデート方針について報告した。
『チョコボGP』は、昨日3月10日にNintendo Switch向けにリリースされたレースゲーム。開発については、アリカが担当。『ファイナルファンタジー』シリーズの人気キャラクターであるチョコボを主人公にした『チョコボ』シリーズの最新作であり、魔法やアビリティを駆使しながらのハチャメチャレースを楽しめる作品だ。ただ発売直後から、ユーザーからはさまざまな不具合の報告が寄せられていた。
現在確認されている本作の主な不具合について、スクウェア・エニックスは以下の4点を挙げている。
・アプリケーションバージョン差異によるアイテム購入時の不具合。
・マッチング時、一部プレイヤーがREADY状態にならずレースに進めない不具合。
・レースのスタートタイミングが合わない不具合。
・規定周回数に満たない状態でのリザルト等、レースが正常に終了しない不具合。
どの報告もSNS上では散見されていたが、特にレースのタイミングが合わない不具合については、そのシュールさゆえに注目を集めていた。
同社はこれらの不具合について、原因究明と対処を進めているとのこと。なるべく早急にアップデートしたいと改善を急ぐ考えを述べているが、今のところ具体的なスケジュールは示されていない。続報を待ってほしいとのことだ。
また、こうした不具合により正常に遊べないケースがあることを受けて、本日3月11日に以下の対応を実施している。
・プライズレベルアップに必要なスコアの大幅緩和。
・チョコボGPモードを正常に遊べないお詫びとして、500ミスリルを全員に配布。
ミスリルとは、いわゆるゲーム内マネー。本作は運営型のゲームの側面をもっている。その影響か、売り切りのゲームながらゲーム内通貨でお詫びするという、やや特殊な対応がとられている。また本作は、約2か月ごとにシーズンが切り替わっていき、そのたびにアップデートを実施予定。予定されているアップデートの主な内容としては、以下の4つが挙げられた。
・新キャラクターの追加(各シーズン2キャラクター)。
・新コースの追加(すべてのプレイヤーが利用できるコースも追加)。
・新コスチュームなどミスリル販売商品の追加(シーズン途中での追加も予定)。
・ゲームバランス調整や機能改修(必要な修正は随時実施)。
本作のプロデューサー岡山博紀氏は、不具合についてはなるべく早く改修できるよう、開発チーム一丸となって対応していくとコメント。また、製品版を購入しただけで、追加キャラクターを入手しやすい環境を整備していくことを、新たな基本方針とすることも明らかにしている。先述したプライズレベルアップに関する対応によって、特にレベル100までは上げやすくなっており、新キャラクターのクラウドも入手しやすくなっているそうだ。
また同氏は、追加DLCの提供方法についての意見が多く寄せられていることにも言及。そうした意見を真摯に受け止め、購入者に満足してもらえるようなアップデートを提供していくとした。無料の『チョコボGP Lite』での一部制限解除も検討していくとのことである。
『チョコボGP』は、Nintendo Switch向けに販売中だ。