韓国のデベロッパーWebzenは3月10日、MMORPG『SUNクラシック』のグローバルサービスを開始した。対応プラットフォームはPC。webzen.comにてゲームのクライアントをダウンロードし、同サイトのアカウントを利用することでゲームにアクセスすることができる。
『SUNクラシック』は、2006年にサービスを開始したMMORPG『SUN(Soul of the Ultimate Nation)』をリブートした作品だ。メインコンテンツ、8つのクラス、マップなどは当時のまま忠実に再現。一方、レベルリングの成長速度、細かなシステム変更、グラフィック、UI、UXなどを改善し、ゲーム全体の利便性が高まっているという。
本作ではまずシステムが改善された。『SUNクラシック』では、フィールド・ダンジョン双方が活性化されるように改修されている。たとえば、フィールドの狩りにおいても、プレイヤーはさまざまなアイテムを収集できるように。またダンジョンに対しては、デイリー入場制限数が設けられた。代わりにフィールドとは異なる報酬を入手できるようになっている。プレイヤーは自分の目的に合ったダンジョンやフィールドで狩りをおこない、欲しい経験値や装備、材料を入手できるようになったわけだ。
また、アイテムにランクが設けられたことも変更の一つ。同じアイテムでも一般/レア/エリート/ユニーク/レジェンドといった5段階のランクが付与されるようになり、能力値もそれぞれ異なるように設定されている。また、装備品のエンチャントの最大ランクが既存の15から18ランクまで引き上げ。『SUNクラシック』ではエンチャントランクによって要求されるエンチャント宝石の数も多くなるため、今後はエンチャント宝石の確保も重要となっていくだろう。
さらに、ステータス能力値も改修。これまでは力/敏捷/知力/体力/精神力の上昇時の効果にばらつきがあったため、特定のステータスの有用性だけが偏る傾向にあったという。『SUNクラシック』ではこれを改め、ステータスごとに受けられる恩恵を再設定。どのステータスを上げてもまんべんなく有用な効果を得られるようにリニューアルされた。
このほか、利便性の改善も実施。従来はダンジョン・レイド・カオスゾーンなどのコンテンツUIが直感的ではなかったため、『SUNクラシック』ではコンテンツUIを併合。一目で各コンテンツの種類を把握し、管理できるように刷新されている。このほか、キャラクター作成・大陸マップ・ミニマップ・インベントリなど、多方面でUIが改善されているとのことだ。
さらなるQoL向上としては、武器職人を訪ねなくても武器の強化ができるように。また従来は、キャラクターが個人ショップを開いている間、行動をとることができなかった。『SUNクラシック』では「販売所」を利用し、手軽に取引や検索ができるようになっている。
狩りの利便性も向上しており、自動戦闘が細かく設定できるように。スキルウィンドウにスキルを登録して使用する順番を設定でき、キャラクターが自動戦闘をおこなう範囲やポーションを使うHP値、入手するアイテムの種類の選択など、さまざまにカスタマイズすることができる。
最後に、グラフィックの改善点も多数存在。背景グラフィックとしては、オブジェクトに影エフェクトがつき、テクスチャの色合いも調整。全体的に明暗がくっきりした印象となった。スキル使用時などのエフェクトもアップグレードされ、よりリッチな表現になっている。
『SUNクラシック』はPC向けに配信中。現在は正式リリースを記念してさまざまなイベントも実施中だ。