『エルデンリング』で“ゲームを無理やりポーズ(一時停止)”する試みに注目集まる。ちょっとした裏技扱い


『エルデンリング』にて、無理やりゲームをポーズ状態にしようと試みるプレイヤーが現れ注目を集めている。同作はプレイ中ポーズできないことが、海外ではたびたび話題となっている。メニュー画面を開いてもゲームは進行し続ける。一時的にテレビの前から離れる際に、ポーズをしたいと要求する声もあるわけだ。そのポーズを無理やり実施する試みである。

一体何をするのか。至って単純である。インベントリなどからヘルプを出して、メニュー説明を開くだけ。メニュー説明が出ている時間は、一切ゲームの世界は止まる。敵から攻撃されるリスクもない。配達員から荷物受け取り放題、トイレに行き放題だ。かなりシンプルな試みであるが、現時点で発見されている唯一のポーズ手段として注目されている。ちょっとした裏技扱いをされており、仰々しくポーズの仕方を紹介する者も現れた。


編集部で実際に試してみたところ、オンライン/オフラインともにメニュー説明を出すことでゲームの世界が止まることを確認した。しかしメニュー説明の挙動は注目に値するだろう。というのも、ヘルプとして出てくる項目のなかで、選択することでゲームの世界が止まるのはメニュー説明のみ。キーガイドを選択しても項目ヘルプを選択してもゲームが止まることはない。意図的な仕様であるとは思われるが、メニュー説明がやや特殊な挙動であるのは確かである。なお協力/対戦などのマルチプレイ時には、そもそもメニュー説明は表示されないので、ポーズは不可である。いずれにせよ、メニュー説明のアクセスに至るまでの操作は若干複雑。戦闘などが展開されていない時の離席では有用かもしれないが、ピンチ時に慌てている際に落ち着くためのポーズには使えなさそうである。
【UPDATE 2022/3/9 11:05】
マルチプレイ時についての追記


そもそもソウルシリーズでは、基本的にゲームはポーズ不可。というのも、同シリーズにはマルチプレイを含んだネットワーク要素が存在するからだ。ネットワーク要素のあるゲームでは、“世界を止める”ポーズは基本的にできない。その例に漏れず、『エルデンリング』でもポーズができないのだろう。また、オフラインプレイのみポーズ可能にすると、仕様的に矛盾が生まれ得る。オン・オフともに原則ポーズができない仕様を意図していると考えるのが妥当である。なお、発売時にはオンライン要素がなかった『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』については、ポーズが可能である。

ポーズできないのは、ソウルシリーズではある種の常識であるが、『エルデンリング』は幅広い層にリーチしている影響で、ポーズ画面についてもさまざまな意見が飛び交っているのだろう。PC版についてはModによりポーズ画面を導入するユーザーもいるようだが、チート監視ツールEasy Anti-Cheatに引っかかりオフラインプレイを余儀なくされるのでご注意を。

『エルデンリング』は、PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/PC(Steam)にて発売中だ。