オープンワールドタクシーシム『Urban Venture』発表。1:1スケールで再現されたバルセロナで、リアルなドライブ

 

デベロッパーのSimteractは3月7日、タクシードライバーシム『Urban Venture』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2022年第4四半期から2023年第1四半期ごろに、早期アクセス配信開始の予定だ。
  

 
『Urban Venture』はプレイヤーがタクシードライバーとしての仕事を体験するシミュレーションゲームだ。プレイヤーは1台の車だけを引っ提げて、名を上げることを夢見て仕事に挑むこととなる。せっかちな乗客や急ぎの配達、交通渋滞に道路上の事故、悪天候などさまざまな都市でのイベントを切り抜けて、日々の業務をこなしていくのだ。 

舞台となるのは、スペインで2番目に大きな都市バルセロナ。1:1スケールで再現されたオープンワールドの街を舞台に、プレイヤーは仕事を確保しさまざまなシナリオを体験することとなる。初めは小規模なタクシー運転手だが、やがて事業を発展させ、自身の輸送会社を経営することも。道路の交通ルールをしっかり守り、乗客の満足度を上げていくことが重要となる。 

本作では街中の交通状況をリアルに再現。道を走る車はAIによって制御されており、現実世界と同じような挙動を見せるという。街には自動車のほか、歩行者なども通行。ときには道端で予期せぬイベントが起こることもあるそうだ。また、本作では緻密に再現されたスペイン・バルセロナの街並みも見どころの一つ。著名なランドマークや歴史的建造物、公園、彫像などが200以上収録されているとのこと。「フリーライド」モードを選択すれば、こうした街並みを自由に見て回ることもできるそうだ。 
 

 
さらに、動的に変化する天候も再現されている。天候状態は運転のコンディションに作用し、たとえば雨の日は余裕をもってブレーキを踏まなくてはならない。さらに晴れの日は、乗客の要望でエアコンを点ける必要なども出てくるようだ。燃料や耐久値など、車のメンテナンスも重要となる。くわえて『Urban Venture』では、カスタマイズ要素も豊富だ。キャラクターの見た目やブランド、キャビン、車のパフォーマンスなどをマネジメントするツールが搭載されているとのこと。 

『Urban Venture』は今後早期アクセス配信から正式リリースまでにかけて、ロードマップを公開予定とのこと。少なくとも1年程度は早期アクセス配信期間を設け、プレイヤーからのフィードバックや提案をもとにゲームを形作りたいそうだ。『Urban Venture』は正式リリース時には、より多くの都市やロケーションを収録し、さらに多くの自動車や仕事の内容、シナリオやカスタマイズのオプションが搭載されるという。 

本作の開発を手がけるSimteractは、ポーランドに拠点をおく開発スタジオ。これまでには、米国向けに列車の運転訓練用のシミュレーターを作った実績などがあるという。スタジオは経験を活かした列車シミュレーションゲーム『Train Life: A Railway Simulator』もリリースしており、こちらは500件以上のSteamストアレビューを集め「非常に好評」ステータスだ。スタジオはこれまでに自動車の交通を再現する「Traffic AI 」や、リアルな街を生成するソフトウェア「City Generator」も開発済み。同様の技術が『Urban Venture』でも用いられることだろう。
 

 
『Urban Venture』は2022年第4四半期から2023年第1四半期ごろ、Steamにて早期アクセス配信開始予定だ。