『FF14』ウクライナを支持するプレイヤーたちの集会が目撃される。青と黄色の服で祈りを捧げる光の戦士たち

『FF14』にて、海外サーバーを中心に一部でプレイヤーによる集会がおこなわれているようだ。その背景には、ロシアによるウクライナ侵攻のニュースがあるようだ。

ファイナルファンタジーXIV』(以下、『FF14』)にて、海外サーバーを中心に一部でプレイヤーによる集会がおこなわれているようだ。ここ数日TwitterやRedditといった各種サイトにて報告されている。その背景には、ロシアによるウクライナ侵攻のニュースがあるようだ。
 

 
日本でも現在報道が続いているように、ロシア軍は2月24日未明よりウクライナに侵攻。ロシア側は、先日独立を承認したいわゆる親露派支配地域からの要請による特別軍事作戦だと説明している。報道によると、首都キエフなどで爆発が確認され、ウクライナ国内には戒厳令が出されているという。

こうしたニュースを受けて、現実世界では各地で反戦を訴えるデモなどがおこなわれている。そしてこの動きは、ゲームのなかにも影響を及ぼしているようだ。『FF14』ではLichサーバー、Shivaサーバーといった場所を中心として、ウクライナを支持するプレイヤーたちが集会を実施。ウクライナの国旗に合わせ青と黄色に染めた服を着てリムサ・ロミンサに集まっていたようだ。それらの様子は「#FFXIV」「#ukraine」といったTwitterのハッシュタグでも追うことができる。一時的にプレイヤーが画面を埋め尽くすほどの規模となった集会の背景には、とある『FF14』ストリーマーの影響が大きいといえるだろう。
 

 
TwitchストリーマーのJessica ‘Zepla’ St. John氏(以下、Zepla氏)はウクライナのキエフに在住する『FF14』プレイヤーで、Twitchフォロワーは22万人を越えている。先日、Zepla氏が投稿した動画では、ロシアのウクライナ侵攻に対する今後の懸念が述べられており話題となっていた。海外メディアによるZepla氏へのインタビュー記事も公開されており、ゲーム内のファンコミュニティも彼女がキエフを脱出するサポートをしている状態だった。

こうした中でロシア軍によるウクライナ侵攻が始まったこともあり、彼女の安否を心配する声も多く上がっていた。Zepla氏は25日、Twitterにて現在はポーランドにいることを報告。自身の無事とウクライナへの変わらぬ気持ちを告げた。今月に入ってからは一週間ぶりとなる配信活動も再開している様子だ。
 

 
海外掲示板Redditに投稿された集会の様子では、ウクライナをサポートするコミュニティの姿に感謝するウクライナ人プレイヤーのコメントも残されている。こうしたプレイヤーによる活動の様子は海外メディアPCGamesNでも取り上げられた。『FF14』における、国境を越えたコミュニティの連帯が垣間見えた一件といえそうだ。いずれにせよ、今は現地で暮らすプレイヤーやその家族の安全を祈りたいところである。

蒼唯レン(VTuber)
蒼唯レン(VTuber)

自分のことをジーニアスだと思い込んでいる物書き系個人VTuber。FF14とドルフロをこよなく愛する特撮オタク。

Articles: 56