『サイバーパンク 2077』にて、小さなアップデート要素が注目を集めているようだ。CD PROJEKT REDは2月15日、同作にてパッチ1.5を配信した。同アップデートでは、まず新世代機版アップデートが実施。ローカルライトのレイトレースシャドウが追加されたほか、「パフォーマンスモード」と「レイトレーシングモード」が追加されている。fpsの低下を大幅に軽減し、レンダリング品質を改善するなどパフォーマンスも調整。PlayStation 5版ではコントローラーのアダプティブトリガーに対応するなど、新世代機に向けた最適化がおこなわれている。
NPCについてもさまざまな調整が加えられた。たとえば敵キャラクターの戦闘AIが改善されており、近接攻撃および遠距離攻撃AIとリアクションに、さまざまな修正と改善がおこなわれた。また新世代機版では、群衆にプレイヤーが挑発的な行動をとると、特定のNPCタイプが反撃してくる。NPCが総じてよりリアルな挙動を見せるようになったわけだ。
敵や群衆など、さまざまなNPCのAIが改善された本アップデート。その陰で、実はほかにも挙動がアップデートされたNPCが存在する。それが、ペットの猫である。『サイバーパンク 2077』では、所定のイベントをこなすことで、ペットの猫であるニブルズを飼うことができる。自室の近くでドキュメントを読み、餌やりをすると猫を連れ帰ることができるのだ。
アップデート後、ニブルズの挙動が大きく変化したようだ。その様子をあるユーザーが捉えている。Vがベッドから起床すると、どこか部屋の奥から猫の鳴き声が。その声の元を辿っていくと、やがて洗面台にたどり着く。なんとニブルズが勝手に洗面台までやってきて、シンクからおいしそうに水を飲んでいるのだ。本投稿は1400件のUpvoteを獲得しており、多くの猫飼いユーザーから「うちの猫も同じことをする」とのコメントが寄せられた。愛猫家なら思わず「あるある」と頷いてしまう、にくい演出である。アップデートによって、ニブルズがより活き活きと生活してくれるようになったようだ。
*ちなみに投稿者の部屋は模様替えされているが、これもパッチ1.5の新機能。費用€$1万にて、EZエステートのウェブサイトからH10メガビルディングの自室を模様替えすることが可能だ。
リリース当初はバグの多さなどが批判された本作だが、アップデートを重ね、徐々に改良が進められている。こうしたなか、ペットの猫など細部にも調整が入ることで、より没入感が高まっているようだ。一方、なかには実装されないことが明らかにされた要素も。本作ではナイトシティ内にNCARTの駅が要所で見られることから、将来的に地下鉄が実装されることが期待されていたが、こちらはゲーム内に追加される予定がないことがコミュニティディレクターより明かされている。今後も要素を取捨選択しながら、アップデートが続けられるのだろう。
『サイバーパンク2077』は、PC/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに販売中である。