パブリッシャーのDeck13は2月17日、都市建設シミュレーション『Highrise City』を3月24日に早期アクセス配信開始すると発表した。日本では時差の関係で3月25日となりそうだ。対応プラットフォームはPC(Steam/GOG.com)。
『Highrise City』は、都市建設シミュレーションゲームだ。本作では、同ジャンルのゲームとして新たな試みを実施。経済とリソースマネジメントの側面をより拡張しているという。建物を建てて都市を拡張していくだけでなく、そこでおこなわれる経済活動を注視し、リソース管理にも気を配る必要があるようだ。効率的なサプライチェーンを立ち上げ、バランスを保ちつつ安定して成長できる都市を作り上げよう。
本作では、道路も簡単に敷くことが可能。4種類の建設モードを通じて、グリッドに縛られることなく道路を敷設できるのだ。地形はボクセルをベースとしているため、道路のアップグレードやダウングレードも自在。トンネルなども簡単に作ることができる。また、乗り物にはカスタムで道を見つけるアルゴリズムが搭載されているため、つねにもっとも早く進めるレーンや接続箇所を見つけてくれるそうだ。また、本作はUnreal Engine 4 を採用している。
トレイラーでは、広大な畑作地帯のほか、貨物を運ぶ船舶も登場。物資を運ぶトラックなど車両の多くが道路を行きかい、都市の建物の屋上にはソーラー発電パネルも見受けられる。高層ビルが立ち並ぶ大都会のほか、煙突から煙が立ち上る閑静な住宅街も広がっているようだ。
倉庫からは無数の車両が荷物を運び出しており、工場からはもうもうと煙が立ち上がる。こうした工場から、さまざまな物資や資源が生産され、トラックで都市に行きわたるようになるのだろう。郊外には風力発電施設も見られ、エネルギー生産などもゲームプレイに関わってきそうだ。こうした都市内に存在するさまざまな要素を管理し、巨大な都市を目指すことが本作の目的となりそうだ。
本作では都市ごとに100万人もの住民と、3万軒もの建物を擁することが可能。市民は5種類の階級に区分されるそうだ。建築可能なベースの建物としては250種類が用意されており、管理すべき資源は50種類にもおよぶ。さらに、シーンごとに5000台の車と2万人の人間を描写することが可能だ。ちなみに都市ができたら、そのなかを近い視点で眺めて回ることも可能なようだ。
マップごとの土地は196平方キロメートルにもおよぶとのこと。なお本作では難易度調整も搭載されており、初心者から上級者まで幅広く楽しめるようだ。さらに法律を整備したり、技術を研究したりすることで都市を改善する要素もあるようだ。経済バランスをとるためには、資源の交易も重要になってくるという。
なお本作では、建物のエディターが搭載される予定だ。好みの建物を作れるほか、Steam Workshopを通じてコミュニティとシェアすることも可能。同機能は、ゲームの早期アクセス配信から数週間遅れて実装されるとのこと。このほかゲームのすべての要素はデータにもとづいて生成されているため、Modによって手を加えやすい面もあるようだ。
早期アクセス配信開始時点の本作では、2つのマップを収録。メカニクスや経済システムはすでに実装済みとのことだ。建物としては270種類が存在しているものの、多くの建物のバリエーションはまだ実装されていない模様。ほか、大都市になるとパフォーマンスが落ちるほか、いくつかグリッチやクラッシュの問題が残っていることは注意が伝えられている。
正式リリースに向けては、より多くのマップと建物を追加予定。早期アクセス配信期間を通じてバランスが調整されるようだ。対応言語についても追加が予定されている。交通システムの作り直しを含む、公共交通機関の調整も予定されているとのこと。2022年中には早期アクセス配信を終了する見込みとのことだ。
『Highrise City』はPC向けに、Steam/GOG.comにて早期アクセス配信予定だ。