意味不明・状況打開ゲーム『McPixel 3』発表。尿やゲップで困難を切り抜ける、狂気の挑戦
Devolver Digitalは2月18日、『McPixel 3』を正式発表した。2022年内に発売予定。対応プラットフォームはPC(Steam)。ゲームは日本語に対応予定で、架け橋ゲームズが担当する。
『McPixel 3』は、困難な状況から打開を目指すアドベンチャーゲームだ。主人公は、ヒーローになりたいと願う男。さまざまな困難な状況に直面し、打開するためにアクションを起こす。たとえば放尿をしたり、投身をしたり、誰かもしくは自分を殴りつけたり。その結果として何が起こるかは予想不能。とにかく特殊なシチュエーションで“何か”を起こす必要がある。さまざまな状況で、制限時間内に行動をとるという意味では、『メイドインワリオ』のようなゲームスタイルともいえる。
本作は、2012年に発売された『McPixel』の続編。『McPixel』はその狂った世界観により一部でカルト的な人気を博した奇作だった。たとえば、爆破寸前のホットドッグが置いてある状況では、そのホットドッグを自分の顔に被せてしまうと爆破してしまう。その奥の宇宙人にホットドッグを渡し食べてもらうことが正解である。と、文章で表現すると意味不明だが、実際に映像を見ても意味不明である。とにかく、どんな手を使ってでも爆弾を処理するというのが『McPixel』の基本システムだった。
ゲーム内容としては意味不明で、尿をかけたり暴力を繰り出したりと、なかなか下品。一方で、ルールとしてはわかりやすく、解法もユニーク。シンプルながら奇妙な低価格ゲームとしてカルト的な人気を博していたわけだ。ニコニコ動画では、ウォースペ氏などの動画が日本で注目を集めていた。
そして10年の時を経て、まさかの続編がDevolver Digitalから発売される。開発を手がけるのは前作と同じくSos Sosowski氏。続編でも意味不明さは健在のようだ。蜘蛛の億万長者を召喚したり、パンツの中でBBQをしたり、T-Rexを宇宙へ飛ばしたり、スポーツカーにおしっこをしたり、Fork Parkerのタマを蹴り上げたりするとのこと。ステージは100種類以上用意され、20種類以上のミニゲームも登場するという。トレイラー映像では、多彩なシチュエーションや演出が確認できる。相変わらず下品である。
なお、前述したとおり『McPixel 3』は『McPixel』の続編である。そこで浮かぶであろう疑問は、『McPixel 2』は存在するのかという点。PC Gamerがこの点について疑問を呈しているが、Devolver DigitalはNO COMMENTと相変わらずおどけている。タイトルからしてすでに、『McPixel 3』のツッコミを誘う小ボケは始まっているのかもしれない。
『McPixel 3』は、PC(Steam)向けに2022年発売予定だ。なお新作発表を記念して、3月4日まで前作がSteamにて80%オフの99円で購入できる。