『ファイナルファンタジーVI』ピクセルリマスター版にて、「魔列車を投げ飛ばす」演出が修正へ。「なんか違う」とのファンの声を受けて
スクウェア・エニックスは2月18日、『ファイナルファンタジーVI』ピクセルリマスター版において、魔列車に関する演出を修正する予定があると発表した。2月24日に発売する製品版では、“正しく”メテオストライクを決められるようになるようだ。
『ファイナルファンタジーVI』ピクセルリマスター版は、1994年に発売された『ファイナルファンタジーVI』をリマスターした作品だ。魔法が消え去った世界で、さまざまな目的をもって生きるキャラクターたちの運命が描かれる。リマスター版では、ドット絵グラフィックは高解像度対応でリニューアルし、楽曲は植松伸夫氏の完全監修のもとアレンジ。また、バランス調整やUIの改良、オートバトル搭載など、遊びやすくする工夫も取り入れられ、モンスター図鑑やイラストギャラリーなどの要素も追加される。
そうしたなか、スクウェア・エニックスはオリジナル版から引き継いだ要素もアピールしていた。それが、「魔列車を投げ飛ばす」シーンだ。魔列車は『ファイナルファンタジーVI』に登場するボスキャラクター。意思をもった機関車で、パーティーが線路の上を走りながら戦闘する独自のバトル演出となっている。
こうしたなかでも、魔列車には通常どおり攻撃を仕掛けることが可能。パーティーキャラクターのマッシュにより、メテオストライクを決めることもできる。メテオストライクは、敵を掴んで上空にジャンプし、地面に叩きつける必殺技。巨大な魔列車もやすやすと持ち上げるマッシュの姿はインパクトが強く、一部で象徴的に語られていた。
こうした魔列車を持ち上げて叩きつける演出もピクセルリマスター版に収録されるとして、Twitterでアピールしていたスクウェア・エニックス。ところが原作とはやや異なる点もあった。オリジナル版では叩きつけるときの魔列車は上下がひっくり返っていたが、ツイートで投稿された魔列車は逆さまになっていないのだ。些細な点ではあるものの、あまりに印象的なシーンであるために、ファンからの指摘が相次いだ(関連記事)。
そして2月18日、こうした反響を受けてスクウェア・エニックスがさらなるツイートを投稿。開発チームは来週のローンチに向けていまだに本作を仕上げている最中だと説明しており、メテオストライクで魔列車がひっくり返っていないと指摘するコメントも把握しているとのこと。先日の映像はあくまでプレリリース版であるとして、発売時には調整される予定だと伝えた。ツイートの内容から察するに、魔列車に関する演出は、ファンが望むかたちに修正されることとなりそうだ。
当該ツイートのリプライ欄には、さまざまなファンの反応が投稿。返信のなかには、些細な演出面までファンの意向を汲み取るスクウェア・エニックスの姿勢に感謝のコメントも寄せられている。さまざまなユーザーから要望が寄せられる『ファイナルファンタジーVI』ピクセルリマスター版。それだけ原作の人気が根強いことの裏返しでもあるだろう。スクウェア・エニックスが発売までにどこまでユーザーの声に応えられるか、注目したいところである。
『ファイナルファンタジーVI』のピクセルリマスター版は、PC(Steam)およびiOS/Android向けに2月24日配信予定だ。
※ The English version of this article is available here