NPCが主人公のRPG『ごめんね、NPCです』2月24日配信へ。ただのNPCが、お金を盗んだ勇者を追って冒険

42teapartyは2月17日、RPG『ごめんね、NPCです』のNintendo Switch版を2月24日に配信すると発表した。ごめんね、NPCです』の主人公は勇者ではなく、ただのNPC。

デベロッパーの42teapartyは2月17日、RPG『ごめんね、NPCです』のNintendo Switch版を2月24日に配信すると発表した。価格は499円で、3月2日までは10%オフの449円で購入可能。ゲーム内は日本語表示に対応する。


『ごめんね、NPCです』は、ひとりの勇者が魔王を打ち倒して世界を救う、という物語が展開するはずの世界を舞台にする短編RPGだ。主人公はその勇者ではなく、ただのNPC。勇者が、彼の家にあったお金を勝手に持って行ってしまったため、お金を取り戻すために勇者を探す冒険に出ることとなる。

胸に手を当てて考えてみると、思い当たる節は誰にもあるはず。モンスターと戦うなどして報酬を得るだけでなく、民家に押し入っては物色し、お金やアイテムを持ち去っていく。そんな勇者の姿を目撃した、というよりも勇者にそうさせていたゲーマーは多いだろう。本作では、そんなRPGとしては当たり前の光景をきっかけにして、“被害者”であるNPCの視点での物語を体験するわけだ。

ユニークな設定の本作であるが、ゲームプレイに関しては比較的オーソドックスなものになる模様。旅の途中で出会ったほかのNPCを仲間にしながら、武器や魔法を使ってモンスターと戦い、物語を進めていく。RPGとしての各要素はひととおり揃っているとのこと。一方で、予想外の展開が待ち受けていたり、複数のエンディングが用意されていたりと、ストーリー面に工夫が凝らされているようだ。


実は本作は、2008年に中国でPC向けにリリースされていた作品の移植版である。パブリッシャーのindienovaの協力を得て、14年越しにNintendo Switchに移植することとなったそうだ。オリジナル版は「RPGツクールVX」にて制作されていたが、移植にあたってマップやキャラクター、UI、タイトル画面などを作り直したという。また、ストーリー面にはいくつかの追加・変更がおこなわれ、先述したエンディングの分岐も実装された。

開発元42teapartyは、Steamにて「圧倒的に好評」を獲得しているRPG『沉睡的法则 Things as They Are』などで知られる中国のデベロッパーだ。『ごめんね、NPCです』のオリジナル版は、当時まだアマチュアの集まりだった同スタジオが世に知られるきっかけになった、特別な作品なのだそうだ。


『ごめんね、NPCです』は、Nintendo Switch向けに2月24日配信予定。ニンテンドーeショップではすでに予約受付を開始している。

ちなみに、開発元の次回作はPC向けの『Just a Chest』という作品の模様。今度はNPCですらなく、ただの宝箱が主人公になるようだ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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