和風3Dホラーゲーム『Shadow Corridor 2 雨ノ四葩』正式発表。前作『影廊』より没入感を高めるために開発資金募る

インディー開発者の城間一樹氏は2月16日、ホラーゲーム『Shadow Corridor 2 雨ノ四葩』を正式発表した。対応プラットフォームはPCで、今年10月ごろに完成予定。家庭用ゲーム機への移植も予定しているという。

インディー開発者の城間一樹氏は2月16日、ホラーゲーム『Shadow Corridor 2 雨ノ四葩』を正式発表した。対応プラットフォームはPCで、今年10月ごろに完成予定。家庭用ゲーム機への移植も予定しているという。

本作は、2017年にフリーゲームとして公開され、その後ボリュームアップ版がPC/Nintendo Switch/PS4向けに発売された和風3Dホラーゲーム『Shadow Corridor(影廊・シャドーコリドー 影の回廊)』に続く新作だ。前作では、迫りくる能面の徘徊者の脅威に怯えながら、和風の回廊を探索して脱出を目指す作品だった。回廊はプレイするたびに構造が変化し、さまざまなアイテムが点在。状況を的確に見極めて生き延びるゲームプレイなどが高い評価を得た。


今回正式に発表された新作『Shadow Corridor 2 雨ノ四葩』については、まだ詳しいゲーム内容は明かされていないが、前作の特徴でもあった「恐ろしい徘徊者から逃げつつ、広大な和風ランダム生成マップに散らばる勾玉を集めて、多彩なアイテムを駆使しながらゴールへ向かう」という、シンプルなゲームの基本設計は引き継ぐとのこと。

一方で、新たなストーリーや徘徊者、アイテムのほか、新設計のカルタシステムを導入。そのカルタシステムによって、自分だけのプレイスタイルを追求するという、新たな楽しさをもたらすことになるそうだ。また、初心者から上級者まで誰もが遊びやすい作品を目指しているそうで、恐怖体験だけではなく、状況判断の楽しさや成長と挑戦といった、ゲームとしての楽しさを追求するとしている。


今回の発表に合わせて、クラウドファンディングサイトCAMPFIREにて、本作の開発資金を募るキャンペーンが開始されている。開発者の城間氏によると、前作は多くのプレイヤーに楽しんでもらえたものの、資金面の問題でフルボイス対応ができず、キャラクターが話したり話さなかったりと、同氏としては違和感のある仕上がりだったそうだ。また、BGMや効果音もフリー素材に頼っていたため、“どこかで聴いたことがある音”がゲーム中に鳴っていたと振り返る。

そんな前作について同氏は、プレイヤーの没入感を損ねる結果になったと述べる。そこで『Shadow Corridor 2 雨ノ四葩』においては、独自の世界観とクオリティを担保した作品にしたいとの想いで、開発資金を募ることとなったそうだ。

資金の使い道としては、声優の起用や作曲の依頼、2Dイラスト依頼、アセット費用などが挙げられている。サウンドトラックは、UNiMODEの新田祗之氏が本作のために書き下ろすようだ。


『Shadow Corridor 2 雨ノ四葩』は、PC向けに開発中。家庭用ゲーム機への移植も計画されている。CAMPFIREでの本作のクラウドファンディングにて5000円以上を出資すると、本作のPC版を入手できるほか、ベータ版のプレイ権も提供される。ベータテストは今年9月におこなわれ、製品版は10月に提供される模様である。

なお、All-in方式で実施されているため、キャンペーン期間内に初期目標金額に届かなかったとしても、本作の開発は継続され、出資プランに応じたリターンを受け取れる。ほかにもいくつか出資プランが用意されているため、詳細はキャンペーンページを確認してほしい。


*本作の死体につぶやかせる「ある日突然異界で死んだ場合の、最期の一言」を募集するTwitterキャンペーンも実施中。






※ The English version of this article is available here

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

記事本文: 6874