『テラリア』新アップデート1.4.4「Labour of Love」発表。“これが最後”宣言を突き抜ける、次なるアプデ
Re-Logicは2月15日、『Terraria(テラリア)』の次なるアップデート1.4.4を発表した。YouTuberのChippyGaming氏を介して告知している。近年ではアップデートが配信されるたびに「今回のアップデートが最後」と公言されてきた同作であるが、開発は続いているようである。
アップデート1.4.4は、「Labour of Love」と題されている。この名前は昨年Steamアワードにてファン投票にて選ばれた表彰と同一。日本語では「愛の為せる業」と名付けられたアワードだ(関連記事)。長期的なアップデートによりファンから愛される作品を対象とした賞。そうしたアワードを受賞できたことを踏まえた、ファンへのお返しとして、今回のアップデートは開発されているのかもしれない。
「Labour of Love」では、コンテンツの追加というよりは、既存要素のバランス調整などがメインになるという。調整項目は多岐にわたり、プレイして気付けるような変更であり、リプレイ性を高めるものになるようだ。たとえば、近接武器の調整。Dark Lanceは攻撃力や射程が強化され、状態異常を付与。Frostbrandについては、火の発射が頻繁になり、飛ばした火にも状態異常を付与。Flaironは繰り出す泡の追尾性能などが強化、といった次第。Scourge of the CorruptorやStar Wrathも強化されており、全体的にハードモードなどで手に入る強力な武器が、さらにユニークな性能になるようだ。
そのほか、Oceanバイオームに登場するNPC・Anglerから請け負えるクエストにも調整あり。達成時の報酬が手厚くなるようだ。またハードモードでメカニカルボス3体を撃破することで、Jungle Glassにランダムに生えていたPlantera’s Bulbについては、ボス撃破後すぐにスポーンするようになるという。見つけることに苦労していたユーザーが多いことを受けた救済措置だろう。そのほか、多岐にわたる調整が実施されるようだ。詳細を知りたい方はChippyGaming氏の動画を視聴するといいだろう。なお、新コンテンツもいくつかは追加されるそうだ。
『テラリア』は2011年にリリースされた作品だ。Re-Logicはこれまでに何度も“最終アップデート”を実施してきた。2020年には、旅の終わりを意味する大型アップデート1.4「Journey’s End」を配信。しかしその後、「Journey’s Actual end」と称して1.4.1アップデートを配信していた。さらに、昨年になってからは『Don’t Starve Together』とのコラボコンテンツをゲーム内に追加。そして今回の発表に至っている。
なおRe-Logicは1.4.4をリリースしたのち、次回作に着手できるようになるとのこと。またしても“最後”が示唆されているが、もはやRe-Logicの「最後」を信じる者はいないだろう。1.4.4の正式発表が待たれるところだ。